来週日本で公演をおこなうセレーナ・ゴメスが、最新ツアーであるリバイバル・ツアーで一切歌っていないヒット曲がある。それが、元彼であるジャスティン・ビーバーについて歌った「ザ・ハート・ウォンツ・ホワット・イット・ウォンツ」。

 この曲はセレーナにとってどんな意味があり、ツアーで歌わないと決めた理由は何なのか? フロントロウ編集部が検証する。

画像: セレーナ・ゴメスがリバイバル・ツアーでジャスティンについての曲を歌わない理由

「私にだってできないことがあるの。この曲は今回のツアーではやらない。やりたくないから。何かの香りをかいで、あまり最高じゃなかった時を思い出させられることがあるでしょ? あれと一緒よ」―セレーナ、Entertainment Weekly誌に語って。


歌わないとセレーナ本人が宣言

 セレーナはツアーが始まる前の5月にEntertainment Weekly誌でツアーの内容やセットリストを明かしており、その中で、「ザ・ハート~」は歌わないと宣言。

 この曲を歌うことが「ちょっとつらいのよ」と語ったセレーナは、「私にだってできないことがあるの。この曲は今回のツアーではやらない。やりたくないから。何かの香りをかいで、あまり最高じゃなかった時を思い出させられることがあるでしょ? あれと一緒よ」と説明した。

画像: Selena Gomez - The Heart Wants What It Wants (Official Video) youtu.be

Selena Gomez - The Heart Wants What It Wants (Official Video)

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 実際に始まったツアーでは曲間のブレイク中に流れはしても、セレーナ本人がこの曲を歌ったことは一度もなく、ファンの間では残念がる声が聞かれている。


2014年にパフォーマンスした時には涙を見せ

 セレーナは2014年に一度「ザ・ハート~」を音楽祭でパフォーマンスしており、その時は涙を浮かべながら曲を熱唱。

画像: 2014年11月のアメリカン・ミュージック・アワードにて。

2014年11月のアメリカン・ミュージック・アワードにて。

 全身で曲の思いを伝えたセレーナのパフォーマンスを見て、客席には、親友であるシンガーのテイラー・スウィフトをはじめつられて涙する人が少なくなかった。


セレーナにとっての曲の意味

 じつは「ザ・ハート~」は、ジャスティンについて歌った曲でありながら、セレーナにとってはそれ以上の意味がある。

 恋愛中に自分の頭と心が別々のことを欲している心境を歌っているこの曲は、確かに、ジャスティンとの関係を歌った曲。MVの冒頭でも、セレーナは「あなたのせいで私はおかしくなる。あなたのせいで自分に原因があるかのような気分になるんだもの。私はつらかったのよ」と泣きながら話している。

「ザ・ハート・ウォンツ・ホワット・イット・ウォンツ」の歌詞

あなたがいなくてベッドが冷たい/私たちの未来はあまりにもあいまい/でもあなたから電話がくるまで生きた心地がしないの/すべてを賭けてこの逆境に打ち勝ってみせる/忠告はいらない/私は耳をかさないから/あなたは正しいかもしれないけどそんなことどうでもいい/あなたを諦める理由は100万個あるわ/でも心はあなたを求めるの/心はあなたを求めるの

画像: セレーナにとっての曲の意味

 しかし一方でこの曲はセレーナにとって、ジャスティンとくっついたり離れたりを繰り返してきた自分の行為を批判してきた人たちに、自分の本音をはっきりと語った曲でもある。

 セレーナはそのことについて、「私のありとあらゆる決断を批判してきた人たちへのメッセージのような感じ」と、ラジオ番組『オン・エア・ウィズ・ライアン・シークレスト』で明かしている。


 セレーナは同じラジオ番組で「ザ・ハート~」を「ひとつの章の終わりとして良い(曲)」と語っており、セレーナはこの曲を発表した2014年に、愛する人との関係や周囲からの批評に泣き苦しんでいた頃の自分を置いてきたのではないだろうか。

 最新アルバムのタイトルも、「再生」を意味する『リバイバル』。8月2・3日、アーティストとしても女性としても成長したセレーナをここ日本で両手を広げて迎えてあげたい。

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