謝罪の原因となったインタビューの中で、監督は『はじまりのうた』に出演していた俳優のマーク・ラファロや、マルーン5のヴォーカルであるアダム・レヴィーンについては好意的なコメントをしていた一方、キーラについては厳しいコメントを残していた。
「もうスーパーモデルとは映画を作りたくない」と、キーラを女優ではなくスーパーモデルと呼んだほか、「カメラの前で自分自身を探究することを恐れるべきではないのに、キーラは自分のことを隠していた。それでは俳優にはなれない」「俳優は一定のレベルの正直さと自己分析が必要であるのに、キーラにはまだその準備ができていなかった」などとキーラの演技を厳しく批判。
この突然のキーラ批判に対し、ネット上ではキーラを擁護する声があがり、過去にキーラと仕事をした監督などもツイッターでキーラ擁護のコメントをつぶやいた。
そんな反応を受けてか、監督は自身のツイッター上に謝罪文を投稿。「自分の作品の悪い部分について、誰かを責めることで解決しようとしてしまった。そんなことは監督として最悪だったし、いやしくて、全く自慢できるようなことではない。傲慢で無礼な行為だ。キーラはプロフェッショナルだったし、献身的で、映画の成功に大いに貢献してくれた」とキーラへの批判を撤回し、「このようなことは二度と繰り返さない」という言葉で謝罪を締めくくった。
キーラは7歳でデビューしてからこれまで数多くの作品に出演しており、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞など著名な映画賞へのノミネート経験もある女優。過去のインタビューでは、監督自身もキーラのことを褒めていたため、監督の「自分の作品の悪い部分について、誰かを責めることで解決しようとしてしまった」という言葉は本音のよう。
自分の失言を潔く認めた監督に対し、ファンたちはその真摯な対応を評価。監督はキーラにも直接謝罪文を送ったようだし、今回の件は無事解決したみたい。