12日にフロリダ州オーランドの同性愛者向けナイトクラブで起こった銃乱射事件を受け、数多くのセレブが追悼のメッセージを発表。同性愛への理解を求める声が高まる中、少し変わった方法でそれを表明したセレブがいた。

 それは、「メタルの帝王」と呼ばれる世界的ミュージシャン、オジー・オズボーンの娘でシンガーのケリー・オズボーン。これまでも同性愛者の権利のために活動してきた彼女は、団結や結束を意味する「Solidarity」という単語のタトゥーを側頭部に入れ、その写真をインスタグラムにアップした。

画像: ケリーがインスタグラムにアップした写真。

ケリーがインスタグラムにアップした写真。

 ケリーは近年、頭の両サイドを刈り上げたヘアスタイルにしていて、今回のタトゥーは刈り上げた頭の右側、耳の少し上部分にシンプルなフォントで入れられている。

 この写真と一緒に投稿されていたコメントでは、「Solidarity」という言葉を選んだ理由と、平等な社会への変化を望む思いがつづられていた。以下が、コメントの日本語訳。

「Solidarity: “名詞。共通の興味や目的によって、人々の気持ちが結束すること。”
 私たちは一人一人、権利と個性を持っているわ。一緒になれば、私たちは力をもち、強力なハーモニーを得ることが出来る。だから、ずっとこのタトゥーを入れたいって思っていたの。
 オーランドでの悲劇はとてもショックで、私たちの人生は一瞬一瞬が尊いものであるということを気づかせてくれたわ。人はみんな貴重な存在。精いっぱい愛すのよ。人生に感謝し、ありのままに生きて、強い信念と尊敬、それに目的と思いやりを持つの。
 一人で戦っている人たちのために、一緒になって不可能を可能にしましょう。自由を受け入れ、敬意を持つ私たちは団結し、前進し、共に喜びや悲しみを分かち合うの。あなたは独りじゃないわ」


 ケリーは事件と同じ日(12日)にLAで開催されていた同性愛者の権利運動LAプライドに参加。その日にアップされた写真でも、頭に「Solidarity」という文字が確認できるが、その時点では黒いペンで書いただけのようで、その後実際にタトゥーとして入れることを決意したよう。

画像: LAプライドでのケリー。頭には「Solidarity」の文字。

LAプライドでのケリー。頭には「Solidarity」の文字。

  タトゥーに個人的なメッセージを込めるセレブは多いけれど、社会的なメッセージを、それも頭部に刻むのは稀なこと。彼女の、平等な社会への強い信念がうかがえる。

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