自身のプロデューサーであるドクター・ルークから性的暴行・精神的な虐待を受けていたとして、訴訟を起こしているシンガーのケシャ。デビュー前にドクター・ルークの会社とアルバム6枚分の契約をしたケシャは、残り4枚分は同社のもとでリリースする契約になっていて、現在この契約を解除しようと裁判を起こしている。じつは10年以上に及んでいた、ケシャとドクター・ルークのトラブルに満ちた関係を振り返る。

kesha

2005

ドクター・ルークがケシャを発掘

ドクター・ルークがケシャのデモテープを耳にし、彼女に連絡。学校を辞めて自分と住みながら音楽に集中するよう彼にアドバイスされたケシャは、学校を自主退学し、ドクター・ルークのレーベルであるケモサベ・レコーズと契約して単身LAへ。

 

LAについて早々、トラブル発生

ケシャの主張では、ドクター・ルークはLAに着いた彼女のキャリアを放置し、それどころか彼女にドラッグやアルコールを与え、性的な関係を強要したという。

 

2006

新しいマネジメント会社と契約

ドクター・ルークに絶望したケシャは彼と距離を置き、別の道からデビューを模索するため、DASコミュニケーションズというマネジメント会社と契約する。

 

2008

ドクター・ルークと和解

この年、ケシャがドクター・ルークと和解。DASコミュニケーションズから離れ、ドクター・ルークのもとでデビューアルバムの制作に入る。

 

舞台裏では性的な関係が?

この当時、ドクター・ルークがベッドで寝ているケシャの写真を午前3時頃にツイート。このツイートは今回の裁判騒動後、ひっそりと消された。ほかにもドクター・ルークは過去に「悪い子はいつものようにお尻ペンペンだぞ」とツイートしていて、そちらも削除されている。

ドクター・ルークがツイートしたケシャの寝顔の写真。 ドクター・ルークがツイートしたケシャの寝顔の写真。

2010

念願のデビュー! その年最も売れたアーティストに

デビューアルバム『アニマル』の1stシングル「ティック・トック」が、この年最も売れた曲に! 数年間日の目を見なかったところから、世界一のアーティストへと一気に駆け上がる。

 

2011

DASに訴えられる

DASがケシャを契約違反で提訴。裁判でDASは、ケシャが2008年に自分たちから離れたのは、ドクター・ルークが「ケシャを説得し、強要したからだ」と主張した。

 

ケシャがドクター・ルークをかばう

DASとの裁判で証言を求められたケシャが、ドクター・ルークから虐待を受けていたかと聞かれ、それを否定。ドクター・ルークと性的な関係を持ったことも当時は否定し、今と真逆の証言をしていた。ケシャ支持派は「ドクター・ルークに強要されたはず」と言うが、裁判での証言であったため、これが現在の裁判においてもドクター・ルークの最大の武器となっている。

 

2012

セカンドアルバム『ウォーリア』が大ヒット

 

2013

Free Kesha運動がスタート

ケシャが自身の音楽活動におけるドクター・ルークの支配権について語り、アルバム『ウォーリア』でも多くの自作曲を拒否されたと米MTVの番組で告白。ファンの間で、Free Kesha(ケシャを自由に)運動が始まる。

2014

激ヤセしたケシャが、リハビリ入り

ケシャが摂食障害を告白し、リハビリ施設に入所。ケシャの母親は、原因はドクター・ルークにあると批判した。

リハビリ入りする直前のケシャ。 リハビリ入りする直前のケシャ。

 

裁判での闘いが始まる

2014年10月に、ケシャがドクター・ルークをLAで提訴。裁判では、彼から長年セクハラや暴行を受けてきたと主張した。ドクター・ルークはそれを否定し、ケシャをNYで逆提訴した。LAでの裁判はNYでの裁判が終わってからという決定が下されたため、2015年の間、ケシャのキャリアは宙ぶらりんに。

 

2015年

ケシャが米ソニーを訴える

ドクター・ルークとの裁判の進展を待つなか、ケシャが自身のレーベルである米ソニーを提訴。ケシャの代理人は、「ドクター・ルークの虐待的な性癖は明らかだった」とし、ソニーが「目をつぶった」ことや「虐待を積極的に隠した」可能性を示唆。それゆえ、ソニーはケシャに「ドクター・ルークとの虐待的な関係を強要した」と主張した。

 

2016

第1回の裁判でケシャが惨敗

2月。暴行の事実を裏付ける証拠がないことや、2人の間の契約はきちんと交渉されていたという理由から、NYの裁判所がドクター・ルークの主張を支持。

 

セレブ界でケシャ応援活動がスタート

裁判での敗訴を受けて、多くのセレブからケシャを応援する声が集まる。ケシャへの支持を表明したセレブは、レディー・ガガ、テイラー・スウィフト、アデル、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、デミ・ロヴァート、アン・ハサウェイ、リース・ウィザースプーン、ケリー・クラークソン、リリー・アレン、ロード、ホールジー、サラ・バレリス、イギー・アゼリア、ゼッド、スヌープ・ドッグなど。

 

米ソニーが初コメント

裁判について口を閉ざしていたソニーが、The New York Times紙で弁護人を通して、「ソニーはこのような状況に置かれたアーティストを支援するために出来る限りのことをしています。しかし当事者でない契約を解除することは法律的に不可能なのです」とコメントする。ケシャは現在の契約ではドクター・ルーク以外のプロデューサーのもとで音楽制作することができるが、ドクター・ルークの会社との契約は引き継がれるため、ケシャはそれ自体を反故にして解放されたいと主張している。

 

ケシャが上訴

2月の裁判で訴えを棄却されたケシャが、3月21日に上訴。NYでの裁判の第二回公判は5月5日を予定している。

 

ケシャがウソをつくよう要求された?

ケシャがインスタグラムに自撮り写真をアップし、コメント欄で、「ウソをつくなら自由にしてやるって条件を出されたわ。公の場で謝ってレイプはなかったって言えって。これが舞台裏で起きていることよ。私は真実を取り消したりなんてしない。あのモンスターのためにまたウソをつかなきゃいけないなら、真実でキャリアがダメになった方がいい」と告白。

ケシャがアップした自撮り。 ケシャがアップした自撮り。

 

裁判で再び敗北

米裁判所が、今回の件で米ソニーに責任はないと判断。ソニーはケシャがドクター・ルーク以外のプロデューサーとレコーディングすることを許可しているという理由で、ケシャの主張を退ける。

 

ケシャがコーチェラに登場!

4月のコーチェラ・ミュージック・フェスティバルで、ゼッドのステージにケシャが登場! ゼッドのヒット曲「トゥルー・カラーズ」をパフォーマンスし、SNS上には「グリッター・クイーンが復活だ!」「観て泣いた!」などのコメントが溢れた。ゼッドはケシャが2月の裁判で負けた直後に真っ先にケシャへの支持を表明したセレブの1人。

©Zedd

 

ケシャがゼッドとのコラボで新曲を発表!

ゼッドとのコラボで、ゼッドのヒット曲「トゥルー・カラーズ」のケシャバージョンをリリース! ゼッドは同曲をリリースするにあたり、ケシャの所属するドクター・ルークのレコード会社ケモサベ・レコーズから許可を取ったことを明かしている。

 

ドクター・ルークがケシャの音楽祭出演を妨害

5月22日の音楽祭ビルボード・ミュージック・アワードでのパフォーマンスが決まっていたケシャ。ドクター・ルーク率いるケモサベ・レコーズは当初は出演を許可していたものの、ケシャがステージで裁判について触れる予定だというウワサを聞きつけると、出演許可を取り消し。これに対してケシャはインスタグラムで、「今回のパフォーマンスは私の最も好きなソングライターの1人(ボブ・ディラン)を称えるためのものであって、ドクター・ルークとは全く関係なかった」と、その疑いを否定。それを受け、ケモサベ・レコーズから出演の許可が再び下りた。

 

※また進展があり次第、記事に情報を追加します。

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