大炎上した「ファイア・フェスティバル」
今年に初開催となるはずだった、小型ジェット機でしか上陸できない小さな島でバケーションを楽しみながら、音楽を楽しもうというコンセプトの音楽フェス「ファイア・フェスティバル」。
「ファイア・フェスティバル」はラグジュアリーな音楽フェスティバルという売り込み文句で、グランピングやセレブシェフによる食事の提供を約束。
チケット代は約16万5,00~130万円と高額で、PR動画にはヴィクシーエンジェルのアレッサンドラ・アンブロジオ、女優としても活躍するモデルのエミリー・ラタコウスキー、人気モデルのケンダル・ジェンナーやベラ・ハディッドを起用。史上稀に見る豪華さを演出していた。
しかし4月にフェスティバルの開催場所である島に到着した人たちに待っていたのは、ラグジュアリーとはほど遠い、一般的な簡易テント。食事食事もトーストしていないパン2枚にチーズ2枚など、ふれこみとはかけ離れた悲惨な結果だった。
これには当然のように参加者から大バッシングが起こり、参加予定だったアーティストまでもが出演を取りやめ。開催は延期となり、PR動画に参加したモデルのベラ・ハディッドが、「こんな惨事になるなんて知らなかった。本当に申し訳ないし、悪かったと思っているわ」と謝罪するまでになった。
主催者の1人が逮捕
この事態を受けて、「ファイア・フェスティバル」主催者の1人ビリー・マクファーランドが、詐欺の容疑で逮捕された。
逮捕された25歳のビリーは、今回のフェスを運営した「ファイア・メディアLLC」を経営している実業家。
担当弁護士によると、ビリーは「ファイア・フェスティバル」の開催にあたり、「“人生が変わる”音楽フェス」という謳い文句で投資家を誘い、企業の収益や収入、株価を上積みした偽りの資料を提出して巨額の出資を受けていたという。
ビリーはこの詐欺罪で有罪となった場合に最大20年の懲役が科されることになっており、すでに約3,000万円を支払い保釈されている。