わずか18カ月間で驚異の売り上げを記録
新商品をリリースする度に完売が続出しているリアリティスターのカイリー・ジェンナーのコスメブランド、カイリー・コスメティックス(Kylie Cosmetics)。
設立当初からインターネット解析が不具合を起こすほどの爆売れを記録している同ブランドが、2015年の設立から現在までのわずか1年半の間に、とんでもない金額を売り上げていたことが明らかに。
その驚きの額とは、なんと4.2億ドル! 日本円にすると約462億円という金額になる。
今月20歳を迎えるカイリーの誕生日を記念してリリースされた限定キットももちろん即ソールドアウトに。
今年度はさらに25%の売り上げ増が予想されており、このまま順調に行けば、カイリー・プロデュースの同ブランドは、2022年には年間売り上げが10億ドル(約1,100億円)を突破する計算になる。
美容業界の歴史を塗り替える記録
この数字は、美容業界の数々の有名コスメブランドの業績と比較してもかなりもの。
米エスティ・ローダー社傘下で業界トップクラスの業績を誇るトム・フォード・ビューティーは、年間5億ドルを稼ぎ出すまでに創設から10年、さらに、日本でも知名度が高いボビー・ブラウンは、2016年に年間10億ドルの大台に乗るまでに創設から25年、フランス発の大手コスメブランド、ロレアル社傘下のランコムに至っては創設から80年を経て、2015年にようやく年間売り上げ10億ドルを達成したばかり。
もし、実際にカイリー・コスメティックスが設立からわずか7年後の2022年に年間売り上げ10億ドルを達成すると、美容業界の歴史を大きく塗り替える快挙となる。
しかも、これらの数字は、カイリー本人と彼女のマネージャーを務める母親のクリス・ジェンナーが米WWD誌とのインタビューで公的書類を持参して明らかにしたもので、決してハッタリなどではない。
ビジネスウーマンとして成功するのに学歴は関係ない
カイリーは、セレブ一家に生まれ、わずか9歳の頃から家族とともにリアリティー番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』に出演し、世間の注目を浴びていたこともあり、一般の子供たちと同じように学校に通って勉強をすることは困難だった。
その代わりに幼い頃からホームスクーリング(自宅学習)で学んでおり、最終学歴は高卒。2015年の夏に高卒資格を取得した彼女は、同年の11月にコスメブランドを立ち上げている。
自身の知名度を巧みに活用したビジネスプランと、美容業界の流行を先読みして自らトレンドを作りだす手腕が、世界中の女性たちに求められる商品の開発にひと役買っているよう。
昨年は、年収約45億円を稼ぎ出し、米経済紙フォーブス発表の2017年版「最も稼ぐセレブリティ100」に最年少でランクインしたカイリー。前回は59位だったが、次回のランキングではさらに順位を上げそうな勢いであることは間違いない。