「アジア人蔑視」と非難された行動を釈明
今年は中国・上海で開催されるランジェリーブランド、ヴィクトリアズ・シークレット(以下ヴィクシー)のファッションショーに3年連続で出演することを発表した人気モデルのジジ・ハディッドが、中国国民に対し、中国版ツイッターと呼ばれる「ウェイボ―(weibo)」の自身の公式ページを通じてある謝罪文を公開した。
その謝罪文とは、今年始めにジジがSNS上に公開した動画の中で仏像らしき形の饅頭の顔を真似して目を細め、おどけるような表情を見せた行為に対し、「アジア人蔑視だ」と批判が集まったことへの釈明をするもの。
「また出演をオファーしてもらえるなんて夢が叶ったみたい」と昨年のフィッティングの様子をおさめた動画を公開し、再出演の喜びを語っていたジジだったが…。
ジジの今年のヴィクシー・ショーへの出演が決まったことを受け、ジジ本人やヴィクシーの公式SNSに「アジア人を差別する人には中国に来て欲しくない!」、「ジジ・ハディッドは歓迎しない!」などと中国のネットユーザーから非難の声が多数寄せられたことで、今回の謝罪に踏み切ったよう。
謝罪文の内容とは?
ジジが出した公式声明には、中国語で長文が記されるとともに、英語でも翻訳が添えられている。
謝罪文の中でジジは「誰かを傷つけてしまったことに自分でも傷ついています。私の行動は、誰かを不快にさせることを意図したものでは決して無かったことをどうぞ理解してください。私の行いにより、気分を害してしまったみなさんに心から謝罪します」と釈明。
さらに「中国のみなさんに対しては、大いなる尊敬の念を抱いているとともに、過去の訪中の際に経験した素晴らしい思い出を大切にしています。自分の行いやその影響力についてもっと最新の注意を払うべきだということを学びました」などと心からの謝罪の言葉を述べている。
ネット民からはさらなる反発が…
しかし、ジジのこの謝罪文に対しては、一部のネットユーザーたちからのさらなる不満の声も。
その理由は、ジジが世界中のユーザーの目に留まりやすいツイッターやインスタグラムなどのメジャーなSNSには謝罪の投稿をせず、中国をベースとするウェイボ―のみに声明を投稿したから。
おそらくジジは、ネット規制の厳しい中国の人々にもちゃんとメッセージが届くようにと、ウェイボ―を選んだとみられるが、「中国向けだけでなく、ちゃんと世界に向けて発信するべき」などの厳しい意見も寄せられており、一筋縄ではいかない模様…。
11月のヴィクシーショーでの訪中に向け、少しでもわだかまりを無くそうと誠意を見せたジジだったが、果たして上海のショーで観客たちに温かく迎えてもらえるかどうか、きっと大きな不安を抱いていることだろう。