キーパーソンは別人だった
アメリカで初放送されてから10年が経った今でも、熱狂的な人気を誇るドラマ『ゴシップガール』。
放送開始10年という節目に、製作総指揮を務めたプロデューサーのジョシュ・シュワルツが、撮影時の秘密やキャストの舞台裏など同ドラマの裏話を明かしてファンを驚かせたが、今回さらなる驚愕の事実を新たに暴露した。
ジョシュによると、『ゴシップガール』の物語全般と結末のすべてを握るキーパーソンで、あらゆるゴシップ情報を投稿できるサイト「ゴシップガール」の管理人役を、なんとドラマが放送されてから変更しなくてはいけない事態に陥ったのだという。
「シーズン2が終わるまでは、ずっとエリックにしようと思って、そういうストーリー展開にしていた。でもNew York Post紙がエリックだって暴露したんだ。どうしてわかったのか今でも謎なんだけど、たぶん予想したんだろうね。だから、その展開はもうできないから、エリックという選択肢を捨てたんだ」
エリックとは、ブレイク・ライヴリー演じた主人公セリーナ・ヴァンダーウッドセンの弟のエリック・ヴァンダーウッドセンのこと。
そう、『ゴシップガール』ですべてのストーリーの軸となり登場人物を翻弄させたサイト「ゴシップガール」の管理人で、ドラマのラストシーズンでその正体が明らかになりすべての秘密が解明するストーリーの重要なキーパーソンに、当初はエリックを想定していたという。
しかしこの展開は、シーズン2の時点でメディアの予想によって早々に結末を読まれてしまったために、ジョシュたちはストーリーの構成を一新せざるを得ないことになったと語った。
ちなみに、エリックがサイト「ゴシップガール」の管理人役から外された後に候補にあがったのは、その時点で他キャラクターとは異なり一度もサイト「ゴシップガール」に情報の書き込みをしていなかったネイト・アーチボルト。
結局ネイトが「ゴシップガール」の管理人役に選ばれることはなく、大抜擢されたのは…ダン・ハンフリー。
ただ、放送後にキーパーソンを変更しなくてはいけなくなったという製作陣の混乱の中で、管理人役に選ばれたダンだけに、この結末は話のつじつまが合わないとコアなファンの間では酷評が目立ち、ダンを演じたペン・バッジリーでさえも設定が「理解できない」とコメントした。
当初はエリックが『ゴシップガール』の黒幕だったというこの裏話を聞くと、ダン演じたペンが納得できなかったのも理解できる。