今年5月のテロ事件を乗り越え、先月末に世界ツアーの幕を下ろしたシンガーのアリアナ・グランデがツアーと今後の予定について語った。

 9月末に日本を含めた77公演におよぶ世界ツアー「デンジャラス・ウーマン・ツアー」を無事終了したシンガーのアリアナ・グランデ。

 今年5月の英マンチェスター公演で発生し、死者22人、負傷者約60人を出した爆破テロ事件を受け、数公演のキャンセルを余儀なくされたものの、その後も世界各国でのツアーを続けた彼女が、ひとつの大仕事を終えた今、ツアーについて振り返るとともに、今後の予定について明らかにした。

  

ツアー中止は「選択肢になかった」

 米Coveteurとのインタビューで、アリアナは「私たちは、今までこれほどにもトラウマとなるような出来事を経験したことは無かったと思います」とテロ事件に言及。

画像: 事件後に行われたチャリティ公演にて。

事件後に行われたチャリティ公演にて。

 それでも事件後にツアーを中止しなかった理由について「ツアーを中止して家に帰るなんていう選択肢は私にはありませんでした。それよりも、公演を続けて、ショー自体のメッセージを伝えることのほうが重要だと思ったのです」と語り、自分自身やツアー公演を一緒に経験してきたスタッフや関係者にとっては、1つ1つの公演が単なるショーではなく、もっと深い意味を持つものとなっていたと説明した。

  

事件のトラウマに苦しむアリアナ

 事件直後、楽しいはずの自身の公演で、幼い子供を含むたくさんの人々の尊い命が奪われてしまったことに責任を感じ「傷つきました。心の底から、本当に本当にごめんなさい。言葉がありません」とコメントしていたアリアナ。

画像: 事件直後のアリアナのツイート。©Ariana Grande/ Twitter

事件直後のアリアナのツイート。©Ariana Grande/ Twitter

 ツアーのプロデュースを手がけたフェスティバル・リパブリック社の代表であるメルヴィン・ベン氏も事件後のアリアについて「彼女は大きな衝撃を受け、トラウマを抱えているようでした」と彼女の憔悴しきった様子を証言している。

 現在も彼女の心の傷は癒えておらず、事件のことについて語るアリアナの声は震え、目には涙が…。

  

今後はしばしの休息期間へ

 これまで、ツアーを続行することこそが「卑劣なテロや暴力には屈しない」という強い精神の表れとなると信じ、そして、被害者たちへの弔いとなることを願ったアリアナは、歯を食いしばり、残り日程で最高のパフォーマンスを披露することに誠心誠意を注いできた。

 そんな彼女は、ツアー後は「もう少し自分の健康に気を配るようにしたい」と話し、家族や愛する人に囲まれて過ごしながら、心と体のメンテナンスも兼ねて、少しの間休息期間に入ることを明かしている。

画像: 今後はしばしの休息期間へ

 それでも、音楽を作るのが何よりも好きで、1年以上も前からすでに次のアルバムの制作を始めているというアリアナは、「クリエイティブでいたいから、休暇中もきっとすぐに大好きなスタジオに戻ってしまうはず」と米Billboardに自分の行動を予言。

 「でも、しっかり休んで、またできるだけ早く再開したい」と、束の間の充電期間を経て、また100パーセントの状態で活動を再開したいと語った。

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