海外セレブでも愛用者が多いアメリカ発のアパレルブランドJ. Crew(ジェイクルー)。そのJ. Crewが、黒人モデルの髪型を巡って炎上している。その髪型とはこちら。
無造作にアップでお団子をしているヘアスタイルだけれど、これに対し人々が差別だと激怒。これが差別だと批判された理由は、ブランド側が黒人系モデルのヘアをセットできるヘアスタイリストを雇っていないということ。
以前フロントロウでは、黒人系のモデルがファッションウィークのバックステージで、誰も彼女の髪をセットしようとしない動画を載せ、人種差別についての問題を明らかにしたことを紹介した。黒人系モデルのヘアセットは、髪質的に簡単なものではないために、ほとんどのヘアスタイリストが彼女の髪を触ろうとしなかった。
その問題も大きく取り上げられたあとに、このJ. Crewのモデルの髪型を見た人たちは、「彼女の髪は朝起きたばっかりで、何もセットしてないような見た目になってる。彼女は美しいモデルなのに、髪型はめちゃくちゃよ」、「黒人モデルの髪をセットすることすらしないわけ?」と怒りのコメントが殺到した。
「別に差別ではない」と援護する声も
この髪型に対して、「可愛いヘアスタイルだと思う。これは差別じゃないよ」「過剰に反応しすぎ」とブランドを援護する声もあがっている。なかには、J. Crewが今までモデルたちのヘアを無造作にまとめてきた写真を載せて、黒人系モデルだからこのような髪型にしたわけじゃないと主張する人も。
Not all but some. J Crew is actually known for models with tousled hair. Many of their models get that undone hair look. pic.twitter.com/0Sn8zA1T6v
— Erica H (@HazelGoddess) 2017年11月10日
この炎上を受けてブランド側は、「J. Crewはすべての人種、性別、背景を大切にしています。このモデルをこのようにヘアスタイリングしてしまったこと、そして多くの人の気分を害してしまったことを、心からお詫びします。今後このようなことが起こらないように、成長していきます」とコメントを出した。
過剰反応しすぎだとの声も多いなか、このようにネットで議論が交わされることで、人種差別の繊細さが浮き彫りになった。