ツアー公演のドキュメンタリー番組が放送に
米現地時間の11月19日に開催された第45回アメリカン・ミュージック・アワードで年間最優秀アーティスト賞を含む7冠に輝いたシンガーのブルーノ・マーズ。
ロングヒットを記録中のアルバム『24K・マジック』を掲げたワールドツアーが世界中でソールドアウトとなっている彼が、ニューヨークの歴史あるクラブ、アポロ・シアターで公演を行い、その様子を収めたドキュメンタリー番組が放送されることが発表された。
米CBSで11月29日に放送される同番組では、ライブ・パフォーマンスはもちろん、ショーの舞台裏やバンドメンバーたちとハーレムの街に出没するブルーノの楽しそうな姿なども映し出されている。
公演中にスマホ使用を控えて欲しい理由
観客たちには秘密で行われた同番組の収録にあたり、アポロ・シアターでの公演では、1つだけ普段の彼の公演とは違う試みが。
それは、会場内へのスマホの持ち込みを禁止するということ。
このことについて事前に知らされていなかったブルーノは、米Paradeに「『なんでいつもと違うんだろう?』と思ったよ。その夜は2階席の観客たちまでみんなノリノリで踊ったり歌ったりしてるし、いつにも増して会場全体がショーに没頭している感じがしたんだ。しばらくしてやっと異変に気づいたよ、『ああ、みんなスマホを持っていないんだ』って」と、スマホの使用を禁止したことで観客たちがよりパフォーマンスに夢中になり、自分と一体になって一夜を楽しんでいるように感じたと振り返った。
さらに、ブルーノは、日頃から公演中はスマホをしまうように観客たちにお願いしていることに触れ、その理由についてこう説明。
「僕がこの仕事をやりたいと思った理由は、人々が見守るステージに立ったときのあの何とも言えない感情が大好きだからなんだ。自分には、みんなの一夜を素晴らしいものにする責任があると思ってる。
でも、もしみんなが公演を見る代わりにスマホばかり見つめていたら、僕からはみんなが笑顔なのか、しかめっ面してるのか、あくびしてるのか見えなくなっちゃうだろ?」
毎公演、観客たちを魅了しようと全力を尽くしているブルーノにとって、最大の糧となっているのはステージから見る人々の喜びに満ちた表情。しかし、写真や動画を撮ることに必死でずっとスマホを顔の前に掲げていては、せっかくの楽しそうな表情が隠れてしまうと残念に思っているそう。
ただ純粋に「みんなが楽しんでいる顔を見たい」という思いで、幼い頃からエンターテイナーとして活躍してきた彼らしい理由に胸キュン!
来年4月には来日公演が予定されているブルーノ。彼のライブを訪れる際は、ぜひ、スマホはしまい、ステージの彼に向かって楽しそうな笑顔を見せてあげて欲しい。