恋人に送ったヌード写真がネット上に流出
明るいキャラで知られ「愛されオスカー女優」の愛称で親しまれている女優のジェニファー・ローレンス。業界内からの評価も高く売れっ子女優として大活躍している彼女だが、じつは、数年前にある深刻なセクハラ事件に巻き込まれた過去が。
ジェニファーは、2014年に発生した、悪質ハッカーが数々の女性セレブたちのiCloudアカウントに侵入してヌード写真を含むプライベート写真を盗み、次々とネット上に流出させた事件の被害者の1人。
最近、米The Hollywood Reportersのポッドキャスト・インタビューに登場したジェニファーは、事件について「言葉になならないほど、とんでもなくプライバシーを侵害された出来事だったわ」と振り返り、当時交際していた恋人で俳優のニコラス・ホルト宛てに送ったヌード写真がネット上に出回ったことについて「まるで地球全体から輪姦されたような気分だった」と語った。
「自分の性的な写真を世界中のすべての人に見られているようだった。だって、あるバーベキューに参加したとしたら、その場にいる誰もがスマホを使ってすぐ(私のヌード写真を)検索できるような状態だったんだから」と大きなショックを受けたことを明かした。
犯人を訴えなかった理由
事件後、ジェニファーはある弁護士からiCloudの開発・管理を行っているApple社と写真を流出させた犯人を訴えないかとアドバイスを受けたものの告訴はせず。
その理由について、彼女は「そんなことをしても、私の平和と裸は、私とその写真の受け取り人だったニック(※)の元には戻ってこないから」と説明した。
※ニコラスの愛称。
事件から3年経った今でも「未だに自分の中で処理できないでいる」と、トラウマに悩まされているジェニファー。
ある日、出会った人に「あなたは若い女性のお手本のような女性ですね」と話しかけられたとき、世界中にヌードを見られてしまった自分に対してそんな風に思ってくれる人がいるということが信じられず、「自分がまるで詐欺師になったような気分だった」と、人知れずトイレに駆け込んで泣いてしまったという切ないエピソードも明かしている。
いつも明るい笑顔を振りまいているジェニファーだが、事件が彼女の心に残した傷跡は計り知れないほど深い。