『眠れる森の美女』の物語は現代におけるレイプカルチャーの始まり!?

誰もが知る名作の問題点とは?

 ディズニーでアニメ映画化されるなど、誰もが知る名作である『眠れる森の美女』。魔女の呪いで眠りについてしまったオーロラ姫が真の恋人の口づけによって目を覚ますというこの物語に、ある母親が「待った」をかけている。

 イギリス在住のサラ・ホールは、子供が持っていた『眠れる森の美女』の本を読んである場面に疑問を抱いたという。

 その場面とは、真の恋人であるフィリップがオーロラ姫に口づけをする物語のクライマックス。

画像: 誰もが知る名作の問題点とは?

 サラは、眠っていて意思がない女性にキスをするという行為が、「相手の同意なしに性的行為に及ぶ」というレイプの根本的問題と重なると問題提起。

 友人や知人といった身近にいる人間からのレイプ被害では、相手の「同意の有無」が事件の争点してあげられることが多い。とくにそういったケースでは、被害者が「泥酔していて意識がなかった」「寝ていた」といった状況も多々あり、「意識のない女性に〜」という点で『眠れる森の美女』と共通する部分がある。

 「私の息子はまだ6歳で、見たものすべてを素直に吸収してしまいます。『眠れる森の美女』をすべての学校から取り除いてほしいわけではありません。ある程度大きくなってから読むには、会話の議題として適していると思います。けれど、(自分の息子のように)幼い子供が読むには不適切だと考えます」

 英Metro誌にこう語ったサラは、まだ善悪の区別がつかない幼い子供がこの物語を読んだ場合、「寝ている女性に何をしてもいい」という誤った考え方が植え付けられる可能性があると指摘。「大げさかもしれないけど、こういった小さなことの積み重ねが、のちに大きな違いを生む」と訴えかけた。

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