ワシントンの音楽事務所で代表取締役を務めているエミット・エクラス・ウォーカーは、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港のファーストクラスの列に並んでいた
すると後ろにいた白人女性が話しかけてきた。その会話がこちら。
女性「すいません、間違った列に並んでいますよ。優先搭乗者のための列ですから」
エミット「優先ってファーストクラスのことですか?」
女性「そうです。だからすいませんけど、私たちが搭乗した後に呼ばれますから」
エミット「(女性の顔にファーストクラスのチケットを見せつけながら)落ち着いてください、私は間違った列には並んでませんから。私の方が早くから並んでるから、私のあとに搭乗できますよ」
女性「(それでも引き下がらず)じゃあ軍か何かなのね。私たちはちゃんとお金を払ってるんだから、そっちで待っててもらえる?」
エミット「軍に入るにはデブすぎるから無理だよ。ただ金持ちなニガーなだけだから」
この女性は、黒人であるエミットがファーストクラスには乗れないと決めつけ、失礼な態度を取ってきた。そんな女性に対して自分のことをニガー(nigga)と呼び、黒人に対しての差別用語を使うことで、あえて自虐して言い返した。
すると、この一部始終を聞いていた周りの人たちから拍手が起きたという。
さらにこの後、自分がSNSでシェアしたことで予想以上に拡散され、この女性に対して批判的な言葉が飛び交ったことについて、エミットは「この女性に謝りたい。あなたの行動が決して良いことではないにしても、こんな風に注目されるべきではなかった」と、女性に対して謝罪するという広い心を見せた。