「自撮り写真」が原因で大炎上
先日、米ラスベガスで開催されたミス・ユニバース世界大会にイラク代表として出場したサラ・イダンが、同大会にイスラエル代表として出場したアダル・ガンデルスマンと「自撮り写真」を撮影したことで大きなトラブルに見舞われている。
問題となったのは、サラのインスタグラムに投稿されたコチラの写真。コメント欄には、「ミス・イラクとミス・イスラエルより、平和と愛を」というメッセージが書かれていた。
実は、サラの母国であるイラクはイスラエルを国として認めておらず、両国の国交は断絶状態にある。そのため、この投稿を見た人たちから「政治的で不愉快」といった批判のほか、殺害予告ともとれる脅迫が相次ぐ事態となってしまった。
さらに人々の怒りの矛先はイラクに暮らす彼女の家族のもとにまで及んだ。家族の身を案じたサラは、母親にすぐにイラクから退去することを指示すると、自身が現在暮らすアメリカに身を寄せるよう促した。
のちにサラは自身のインスタグラムで、ミス・イスラエルと写真を撮影したからといって、イスラエルを支援するものではないとしたうえで、「パレスチナ人(※)に対する侮辱だと思ったすべての人たちに謝りたい」と謝罪のコメントを発表。
※イスラエルとパレスチナは、宗教的な聖地であるエルサレムの位置付けをめぐって激しく対立してきた。
ただし、あの写真を政治的な意図で投稿したつもりはなかったことから、取り下げることはしないとしている。
ちなみに、国を追われることになってしまったことを母親に謝ると、「あなたのせいじゃないわ。社会がしょうもないせいよ」と励まされたという。