トランスジェンダーでレズビアン
200万人以上のチャンネル登録者を抱える超人気ユーチューバーで、カイリー・ジェンナーやドレイクなどのセレブとも親交が深い25歳のトランスジェンダー、ジジ・ゴージャス。
2016年の年収は1億円を超えると言われるジジは10代の頃に始めた、お気に入りの美容アイテムなどを独自の目線と歯に衣着せぬ発言で紹介する、YouTubeチャンネルからキャリアをスタート。
もともと「グレゴリー・ゴージャス」という名前で始めたYouTubeチャンネルを通して、ジジは自分の性転換手術やホルモン治療などの性転換のプロセスや、LGBT+コミュニティについて赤裸々に語ってきた。
また、トランスジェンダーとして男性から女性へと生まれ変わったジジは、2016年になんと自分がレズビアンであることも自身のチャンネルで公表。
当時は大きな衝撃と混乱の声が寄せられた。
こうしたセンシティブな内容を、動画では包み隠すことなく明るく話すジジだけれど、学生時代は深刻ないじめに悩まされており、本当の自分を誰にも打ち明けられなかった過去もあったという。
それでもジジがそんな苦労を見せずに、今では資産2億円とも言われるセレブの仲間入りを果たしたのは、彼女の強い信念があったから。
「常に自分自身でいること」
10代の頃のジジは、「男らしくない」ことが原因で家族関係がうまくいかず、さらにはユーチューバーとしてもまだ初心者だった普通の少年だった。
本当の自分が女性であることを確信するなかでチャンネルが有名になっていくと、家族との衝突はますます悪化。
それでもジジは、どんなに家族とぶつかろうと、どんな批判があろうと、本当の自分が「女性」であることに誇りを持ち、常に自分自身でいることがぶれなかったことで、徐々に家族もジジを受け入れ、より多くの人々が認めてくれるようになったのだという。
2017年2月にはYouTubeのオリジナル映画で、初のドキュメンタリーをリリースするまでに成長。
こうした家族との葛藤やLGBTセレブとして成長していく過程をジジの人生を赤裸々に振り返りながら作品にして、同じ悩みを抱える人々にたくさんの勇気を与えている。
男性から女性へ、そしてレズビアンとして、自分らしく生きるジジ。
そんなジジが多くの人に愛されるのは、LGBTセレブだからではなく、ぶれない強い心を持っているから。