天才子役と呼ばれる女優のミリー・ボビー・ブラウンが発信した美の常識を覆すメッセージに共感と感心の声が寄せられている。

「人生で最も勇気づけられた日」

 2016年の放送開始以来、大ヒットを記録しているNetflixのオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(以下『ストレンジャー・シングス』)で不思議な力を持つ少女イレブンを演じ、確かな演技力で数々の有名アワードにノミネートを果たしている女優のミリー・ボビー・ブラウン。

画像: 第1シーズンには坊主頭で登場するイレブン。©Netflix. All rights reserved

第1シーズンには坊主頭で登場するイレブン。©Netflix. All rights reserved

 弱冠14歳にして、大人顔負けのしっかりとした意見を持ち、女性の権利運動やチャリティ活動などにも熱心なことで知られる彼女が、これまでの人生で最も勇気づけられた瞬間を収めた動画を公開。 

 ミリーは、『ストレンジャー・シングス』への出演が決まり、坊主頭のイレブン役を演じるにあたって、初めて髪を剃った日の動画をSNS上で公開。こんなコメントを添えて世間の人々に向けてパワフルなメッセージを発信した。

 「髪を剃り落した日は、私のこれまでの人生の中で一番勇気づけられた瞬間。最後の一束が剃り落された瞬間、私の顔はすべて丸見えになり、もう、これまでのように髪の毛の陰に隠れることはできなくなりました。私の頭の中にあったのは、映画『マッドマックス 怒りのデスロード』で女優のシャーリーズ・セロンが演じた役みたいになれたらいいなということ。でも鏡に映った、それまでとはまったく違う自分の姿を見たとき、私にはやるべきことがあると気がついたんです。それは、ほかの女の子たちをインスパイアすること。重要なのはイメージや外見ではなく、他者への思いやりを持ち、愛することだということをたくさんの女の子たちに伝えたいと思ったんです」

 つい最近まで小学生だったとは思えない、このミリーの言葉はツイッター上で30万件ちかく「いいね」され、フォロワーたちからはたくさんの称賛コメントが。

 さらに別のツイートで、ミリーは「髪を剃るのって、すごく力強く感じることなの。美しくあるためには、髪の毛なんて必要ない。髪があっても無くてもあなたは美しい。私はそのことを学んだわ」とつぶやき、古くから「長い髪=美しい女性の象徴」と言われてきた、凝り固まった美の常識を否定。

 このミリーの姿勢に感銘を受ける女性たちが続出し、現在SNSでは、ミリーと同じく坊主頭にチャレンジした女性や、ガン治療で髪を失った女性たちが、ビフォー&アフターの写真とともに自分のストーリーをシェアするというちょっとしたムーブメントが巻き起こっている。

画像: 「人生で最も勇気づけられた日」

 日本でも「髪は女の命」という言葉があり、女性が髪を伸ばすことを美徳としているほか、何か悪いことをした場合の反省の意を表す行動として坊主頭にすることを「頭を丸める」と呼ぶなど、髪の毛を剃ることに対して一般的にはあまりポジティブなイメージはない。

 しかし、ミリーの言う通り、これまで隠れ蓑のようにしてきた髪をさっぱりと切ることで、視界が格段と開け、堂々と生きることができるようになる女性も多いはず。

 子供と大人の狭間である思春期に突入したばかりのミリーの言葉には、本当の美しさというのは、世間が決めた美のルールに従うことではなく、自分自身が心地良いと感じる状態で生きることだという、大人たちがつい忘れがちな純粋で大切なメッセージが込められている。

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