生理用品の「タンポン」が原因で黄色ブドウ球菌に感染したモデルが、すでに切断した右脚に続き左足の切断も余儀なくされた。

左足切断の決断を迫られる

 2012年、モデルのローレン・ワッサーは生理用品の「タンポン」が原因で、「トキシックショック症候群(TSS)」という黄色ブドウ球菌が作り出す毒素が原因の急性疾患を発症。一命は取り留めたもののすでに体の複数の場所で壊疽(えそ)(※)を起こしていたため、右脚の膝から下を切断することとなった。

 ※血液の供給が低下することなどが原因で生じる壊死。

 あまり知られていないが、タンポンの使用説明書には必ず黄色ブドウ球菌によるTSSになる可能性があることが記されている。タンポンの使用によるTSSの発症は、長時間の使用や取り出し忘れなどによって黄色ブドウ球菌が増殖し、毒素を作り出しやすくなることが原因。商品に添付されている説明書に従って使用することで、TSSの発症を軽減することができる。

 ローレンの場合、最初にTSSを発症した時点で左足にも相当なダメージを受けており、その時はすでに壊疽が進行していたつま先部分のみを切断。だがしかし、それから約5年経って症状がさらに悪化したことから、右足同様、膝から下の切断にも踏み切ることとなった。

 彼女の身に起こった出来事を悲観する人は多いが、本人はいたって前向き。手術を受ける前に痛みから解放されることに「ほっとしている」と語っていたローレンは、病室から自身のインスタグラムに「人生は良くなるばかり。そして私にはまだ生きなきゃいけない人生がある」というポジティブなコメントを投稿。

 TSSを発症して以降、実体験をもとにタンポン使用の危険性などを訴えてきたローレンは、今後もそういった啓蒙活動を続けていきたいそうで、1人でも多くの女性にこの事を知ってもらいたいと日々奮闘している。

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