現地時間3月4日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される第90回アカデミー賞のノミネート作品が発表に。

 作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞の計13部門にノミネートし、最多となったのは今年の賞レースの目玉ともなっている、不思議な“彼”と人間の究極の恋を描いたギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー・ロマンス作品『シェイプ・オブ・ウォーター』

画像: 声を発することができない40代の女性が研究所の水槽内に隔離された不思議な生き物と心を通わせていくファンタジー・ロマンス作。

声を発することができない40代の女性が研究所の水槽内に隔離された不思議な生き物と心を通わせていくファンタジー・ロマンス作。

画像: 半魚人の彼を演じているのは192㎝の高身長俳優ダグ・ジョーンズ。主演のサリー・ホーキンスは主演女優層部門の最有力候補と言われている。

半魚人の彼を演じているのは192㎝の高身長俳優ダグ・ジョーンズ。主演のサリー・ホーキンスは主演女優層部門の最有力候補と言われている。

 同作の後を追うのは、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが俳優デビュ―したことでも話題になったクリストファー・ノーラン監督の戦争映画『ダンケルク』。作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞の計8部門にノミネートを果たした。

画像: 『ダンケルク』のワンシーン。左端がハリー・スタイルズ。

『ダンケルク』のワンシーン。左端がハリー・スタイルズ。

 さらに、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞で最優秀作品賞を受賞した『スリー・ビルボード』や、批評家からの評価が高い女性監督グレタ・ガーウィグの青春映画『レディ・バード』、黒人監督として初めて作品賞、監督賞、脚本賞の3部門へのノミネートを果たしたジョーダン・ピール監督の『ゲットアウト』も複数部門にノミネートされており、混戦となっている。

画像: 『スリー・ビルボード』

『スリー・ビルボード』

画像: 『レディ・バード』

『レディ・バード』

画像: 『ゲット・アウト』

『ゲット・アウト』

 メイク・ヘアスタイリング賞には、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』の特殊メイクを担当した、日本人アーティストの辻一弘が自身3度目となるノミネートを果たしており、日本人の久々の快挙に期待が集まる。

画像: 過去に「マッド・ファット・ワイフ」(07)と「もしも昨日が選べたら」(06)の2作品で、アカデミー賞のメイクアップ賞にノミネートしている辻氏。今回3度目のノミネートで初受賞を狙う。右は同作で主演男優賞にノミネートしたゲイリー・オールドマンのメイク後の姿。

過去に「マッド・ファット・ワイフ」(07)と「もしも昨日が選べたら」(06)の2作品で、アカデミー賞のメイクアップ賞にノミネートしている辻氏。今回3度目のノミネートで初受賞を狙う。右は同作で主演男優賞にノミネートしたゲイリー・オールドマンのメイク後の姿。

  

 「映画界最高の栄誉」とも呼ばれるアカデミー賞の2018年ノミネート作品は、以下のとおり。

作品賞

『君の名前で僕を呼んで』
『ゲット・アウト』
『ダンケルク』
『レディ・バード』
『ファントム・スレッド』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『スリー・ビルボード』

主演女優賞

サリー・ホーキンス 『シェイプ・オブ・ウォーター』
フランシス・マクドーマンド 『スリー・ビルボード』
マーゴット・ロビー  『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
シアーシャ・ローナン 『レディ・バード』
メリル・ストリープ 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

主演男優賞

ティモシー・シャラメ 『君の名前で僕を呼んで』
ダニエル・デイ=ルイス 『ファントム・スレッド』
ダニエル・カルーヤ 『ゲット・アウト』
ゲイリー・オールドマン 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
デンゼル・ワシントン 『ローマン・J・イスラエル・エスク(原題』

助演女優賞

メアリー・J・ブライジ 『マッドバウンド 哀しき友情』
アリソン・ジャネイ 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
レスリー・マンヴィル 『ファントム・スレッド』
ローリー・メトカーフ 『レディ・バード』
オクタヴィア・スペンサー 『シェイプ・オブ・ウォーター』

助演男優賞

ウィレム・デフォー 『ザ・フロリダ・プロジェクト(原題)』
ウディ・ハレルソン 『スリー・ビルボード』
リチャード・ジェンキンス 『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリストファー・プラマー 『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』
サム・ロックウェル 『スリー・ビルボード』

監督賞

『ダンケルク』クリストファー・ノーラン 
『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール 
『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ 
『ファントム・スレッド』ポール・トーマス・アンダーソン 
『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ 

脚本賞

『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
『ゲット・アウト』
『レディ・バード』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』

脚色賞

『君の名前で僕を呼んで』
『ザ・ディザスター・アーティスト(原題)』
『LOGAN/ローガン』
『モリーズ・ゲーム』
『マッドバウンド 哀しき友情』

長編アニメ映画賞

『ボス・ベイビー』
『ザ・ブレッドウィナー(原題)』
『リメンバー・ミー』
『ファーディナンド(原題)』
『ゴッホ 最期の手紙』

短編アニメ映画賞

『ガーデンパーティー(原題)』
『ディア・バスケットボール(原題)』
『LOU』
『ネガティブ・スペース(原題)』
『へそまがり昔ばなし』

撮影賞

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ブレードランナー 2049』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『マッドバウンド 哀しき友情』

衣装デザイン賞

マーク・ブリッジス 『ファントム・スレッド』
ジャクリーヌ・デュラン 『美女と野獣』
ジャクリーヌ・デュラン 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
ルイス・セケイラ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
コンソラータ・ボイル 『ヴィクトリア・アンド・アブドゥル(原題)』

長編ドキュメンタリー賞

『アバカス:スモール・イナフ・トゥ・ジェイル(原題)』
『フェイセズ・プレイシーズ(原題)』
『イカロス』
『アレッポ 最後の男』
『ストロング・アイランド』

短編ドキュメンタリー賞

『イーディス+エディー(原題)』
『ヘヴン・イズ・ア・トラフィック・ジャム・オン・ザ・405(原題)』
『ヘロイン×ヒロイン』
『ナイフ・スキルズ(原題)』
『トラフィック・ストップ(原題』

編集賞

ポール・マクリス&ジェナサン・エイモス 『ベイビー・ドライバー』
リー・スミス 『ダンケルク』
タティアナ・S・リーゲル 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
シドニー・ウォリンスキー 『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョン・グレゴリー 『スリー・ビルボード』

外国語映画賞

『心と体と』(ハンガリー) 
『ラブレス』(ロシア)
『ナチュラルウーマン』(チリ)
『ジ・インサルト(原題) 』(レバノン)
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(スウェーデン)

メイク・ヘアスタイリング賞

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ヴィクトリア&アブドゥール(原題)』
『ワンダー(原題)』

作曲賞

ハンス・ジマー 『ダンケルク』
アレクサンドル・デスプラ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
カーター・バーウェル 『スリー・ビルボード』
ジョニー・グリーンウッド 『ファントム・スレッド』
ジョン・ウィリアムズ 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

歌曲賞

「ミステリー・オブ・ラブ」 『君の名前で僕を呼んで』
「スタンド・アップ・フォー・サムシング」 『マーシャル(原題』
「マイティー・リバー」『マッドバウンド 哀しき友情』
「リメンバー・ミー」 『リメンバー・ミー』
「ディス・イズ・ミー」  『グレイテスト・ショーマン』

美術賞

『美女と野獣』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ブレードランナー 2049』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『ダンケルク』

音響編集賞

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー 2049』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』

録音賞

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー 2049』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』

視覚効果賞

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『ブレードランナー 2049』
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
『キングコング:髑髏島の巨神』

This article is a sponsored article by
''.