犬がヘアカラー剤で重度のやけど
ヴァイオレットと名付けられたマルチーズのミックス犬は、飼い主によって名前の通り紫に染められた。しかし、その際に使用されたのは人間用のカラーリング剤。そのためヴァイオレットは、片目はパンパンに腫れてただれ、体の皮膚も重度の火傷を負いただれてしまった。
重症を負った痛々しい姿のヴァイオレットは、フロリダにあるピネラス・カントリー・アニマル・サービスに運び込まれた。

©Pinellas County Animal Services
紫色の体に、胴体には包帯が巻かれ、酸素吸入器をつけられたヴァイオレット。ヴァイオレットが回復するまでに要した期間は、なんと3ヵ月。治療を行なったピネラス・カントリー・アニマル・サービスは、この3ヵ月の間は、鎮痛剤、抗生物質、はちみつトリートメントを施し、包帯も何度も取り替え、とても長い間治療に励んだことをFacebookで明かした。
その後、新しい飼い主の元へ
ヴァイオレットは順調に回復しているが、この長い治療を経てもなお、いまだに完治にはいたっていないという。しかし現在ヴァイオレットは、紫に染めた飼い主の元からは救出され、新しい飼い主に引き取られ元気に暮らしている。

©Pinellas County Animal Services
写真からも、失明してもおかしくないほど腫れていた左目はしっかり開かれているのが分かる。ちなみに、ペットをカラー剤で染める行為は、カラー剤による動物のダメージなどが懸念され、動物愛護の観点から問題視されている。(フロントロウ編集部)