見ず知らず、年の差57歳の2人が築いた友情
俳優兼シンガーとして活動している31歳のクリス・サルバトーレは、4年前にハリウッドのアパートメントに引っ越してきた。すると向かい側の部屋に暮らしている89歳のノーマ・クックが、クリスとすれ違った時に手を振ったのがきっかけで2人は会話するようになり意気投合。
シャンパンが大好きなノーマは、よくクリスを家に招待してノーマの愛猫エルメスと楽しい時間を過ごしていたという。そんななか本当の家族のような存在になっていった2人だけれど、ノーマは10年前から白血病を抱えていた。
入退院を繰り返していたノーマを、クリスはずっと側で支えていた。しかしノーマの体調は医師から24時間側で世話をしてくれる人がいなければ家に帰すことはできないと言われてしまうほど悪化してしまった。しかしノーマの保険では長期の入院費は払いきれなかった。そこでクリスはある行動に出る。
どんな時でもシャンパンは欠かせないノーマ。
クリスはなんと、ノーマのために募金ページを開設。32万人以上いるフォロワーたちに募金を呼びかけ、なんと5万ドル(約550万円)ものお金が集まった。しかし、それでもお金が足りなかったので、クリスはなんと自分の家にノーマと猫エルメスを迎えることに。
それからクリスは、ノーマンの介護を一所懸命にこなしていたけれど、長年白血病と闘ったノーマは天国へ旅立ってしまった。
クリスはインスタグラムで、「今朝、人に元気を与えてくれて本当に美しい人を失いました」とノーマの死を報告した。またクリスはTodayに、「彼女は自分が想像できないほどの愛の深さを教えてくれました。彼女は、繋がることのないような人たちを惹きつけるような力を持つ、とてもパワフルな人でした」と語った。
2人の友情はSNSで人気を集めていただけに、多くの人からノーマの死を悼むコメントが集まった。(フロントロウ編集部)