アリシア、映画祭のスピーチでメッセージ
映画『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、今注目の女優のひとりであるアリシア・ヴィキャンデル(29)。そんな彼女が、自身の出身地であるスウェーデンで開催されたヨーテボリ国際映画祭に出席した。そこでノルディック名誉ドラゴン賞を受賞したアリシアが、ステージでスピーチをした。
そのスピーチでアリシアは、ハリウッドでまだ埋まることのない男女格差について触れ、「映画の中で強い女性はいつも1人だということに気が付きました。4回続けて主役として映画の制作に携わらせてもらいましたが、他の女性とのシーンは1つもありませんでした」と、これまでに多くの映画に出演してきたアリシアが、第三者としてではなく、当事者として現場で感じた違和感や経験を語った。
続けて、この男女格差の問題をどう解決するかについて、「男性VS女性ではないんです。女性と女性について考えることも必要です。私たちは引き離され、競うように仕向けられてきました。しかし、私たちは姉妹です」と話し、これは男性と女性との戦いではないことや、女性同士ももっと団結して変えていくことがとても重要だと話した。
セクハラ問題で揺れているハリウッドだけれど、実際にはその前から映画での女性の描き方だけでなく、高いポジションについている女性が少ないことや、男女の賃金の格差についても大きな問題となっている。世界中に広まったこのセクハラ問題をきっかけに、理不尽な男女格差を解決するよう、ハリウッドで変革が始まろうとしている。(フロントロウ編集部)