イギリスのエリザベス女王が、王室施設でのストローをはじめとしたプラスチック製品の使用を廃止するよう指示を出した。きっかけは、自然ドキュメンタリーだったという。

 バッキンガム宮殿、ウィンザー城、ホリールード宮殿で導入されるというプラスチック製品の禁止令により、敷地内のカフェからは段階的にプラスチックのストローが消え、スタッフも再利用可能な食器類のみの使用が許されるという。

 王室のスポークスパーソンは今回の決断について、「(プラスチック製品が)環境に与える影響を軽減させることにコミットする」とコメント。

 The Telegraphによると、エリザベス女王は、イギリスの著名な動物学者であるデイビッド・アッテンボローが参加したイギリス領内の野生生物の保全を目的としたドキュメンタリー作品の制作を通して、プラスチックが抱える問題に強く興味を示したという。

画像: バッキンガム宮殿で談笑する女王とアッテンボロー氏。共に1926年生まれの91歳。

バッキンガム宮殿で談笑する女王とアッテンボロー氏。共に1926年生まれの91歳。

 プラスチック製品が自然界に与えているダメージは大きく、現在のスピードでプラスチック製品の使用が続くと、2050年には海中のプラスチックゴミの数が魚の数を上回ると言われている。

 ヨーロッパでも多くの国でプラスチック削減の動きが進んでおり、イギリスではピザエキスプレス、コスタ・コーヒーなどの企業が店舗でのストローの削減や廃止策を発表。そして今回、イギリス王室も大きな決断をした。

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