ガーナで先生をしている男性が、教室の黒板に熱心にある図を書いていた。一体、何を書いているのか。

オウォラという男性は、ガーナの学校で情報通信技術を教えている。そんな彼の授業ではあるものが黒板に再現される。それは、パソコンを使ったことがある人なら1度は見たことのあるマイクロソフトのワードの画面。

この学校ではパソコンなどの設備が整っていないため、情報通信技術を教えるオウォラは細かいところまでワードの画面を黒板に再現し、生徒たちはそれをノートにコピーしていたのだ。

画像1: ©Owura Kwadwo

©Owura Kwadwo

 パソコン機器など触ったことがない生徒たちだが、オウォラは将来子供たちがワードを使うときに困らないようにするために、黒板にワードの画面を描くという方法を選択。

 オウォラはこの授業について、「少なくとも生徒たちはパソコンを前にした時、どんな画面を見ることになるか推測できると思う。私は生徒たちがこのクラスを終える前にすべてを理解させたい」とウェブメディアBoared Pandaに語った。

画像2: ©Owura Kwadwo

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 さらに彼が自身のFacebookに、「情報通信技術をガーナの学校で教えるのは面白い」と書き込んでこの実態を公開すると、各方面からパソコンやプロジェクターの寄付の話が持ち上がったという。

 この学校や生徒たちにとってはかなりの朗報だが、オウォラは、「他の学校も同じような問題を抱えている。集まったものを他の学校にもわけて助けてあげられる」と、その地域が抱えている問題について語った。

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