アメリカ・ウィスコンシン州の州知事選に立候補した元州下院議員のケルダ・ロイズの選挙運動ビデオが議論を巻き起こしている。

カメラの前で授乳

 IT起業家で弁護士、議員、そして4人の子どもの母親であるロイズ氏は、女性として、母としての見地から、プラスチック容器から人体に害を及ぼす危険性のある有害物質BPA(ビスフェノールA)を徹底して除外することなど、暮らしに根差した改革案を掲げ、より家族が安心して生活できる環境づくりを目指したいと動画内で熱弁。

画像1: ©Kelda for Governor 2018 / Youtube

©Kelda for Governor 2018 / Youtube

 彼女が自身が州知事として取り組みたい問題について力強く語る動画には、多くの人々をハッとさせる場面が収められていた。

 それは、ロイズ氏がカメラに向かって熱心に語っている最中に、急にぐずり出した生後4ヵ月の娘アヴァロンちゃんをなだめるため、おもむろに授乳を始めるというシーン。

 撮影セットの脇でアヴァロンちゃんをあやしていたロイズ氏の夫が、アヴァロンちゃんをそっとロイズ氏に手渡すと、彼女はカメラや周囲の目を気にすることなく、着ていたセーターをたくし上げて授乳をスタート。しばらくの間、授乳を続けながら滞りなく演説を続けた。

画像2: ©Kelda for Governor 2018 / Youtube

©Kelda for Governor 2018 / Youtube

 その動画がコチラ。

  

世間からは賛否両論の反応

 「人前での授乳はアリかナシか?」という議論は、昨今海外でさかんに意見が交わされている問題。ロイズ氏が米ハフィントン・ポストに語ったところによると、動画公開後、彼女のもとには、賛否両論の声が寄せられたという。

 ロイズ氏の行動を称賛する人々の多くは、彼女と同じように子育てと仕事の両立に奮闘しているワーキング・ママたち。

 動画内ではとくに授乳問題について言及するわけではなく、「ただ子育て中の母として当たり前の事をしただけ」として、無言のメッセージを送ったロイズ氏。彼女のスタンスに共感した女性たちからは、「働く女性の真実を見せてくれてありがとう」、「会社で搾乳しながらあなたの動画を見て勇気づけられました」などと共感する応援メッセージが届けられた。

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 動画を見た反対派の人々からはネット上で嫌悪感を示す投稿が相次いだり、心無いユーザーからはロイズ氏の体形を批判するようなコメントもあったという。

 しかし、そんな誹謗中傷をロイズ氏はこう一蹴。「2018年というこの年は、ネット上のいじめに気を揉んでいる時ではないのです。2018年というこの年は、女性たちが立ち上がるべき時なのです」。

  

真の姿を隠したくない

 この授乳シーンは、もともと計画されていたものではなく、アヴァロンちゃんが母乳を欲しがったために偶然収録されたもの。完成した動画を見たロイズ氏は、一瞬考えたものの「これがリアルな私の人生」と、授乳シーンをカットすることなく公開することを決めたそう。

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 彼女は「今、人々が必要としているのは、嘘偽りのない、真実を語る人物です。だからこそ、私は、選挙に勝ちたいがために自分にとって最も大切な生活の一部を隠すということはしたくないと思ったのです」と語っている。

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