米大手ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(以下ヴィクシー)の広告塔を務める人気モデルのサラ・サンパイオが、自身のヌードを同意なく公開したフランスの男性向け雑誌「Lui」との騒動を振り返り、モデル業界に蔓延る「搾取体質」を批判した。

「男性向け雑誌ではヌードにならない」

 2017年に行った同誌の撮影中にヌードになることを強要され、いくつかのカットの撮影に応じたサラ。自身を守るために「ヌード写真は使用しない」という契約書を取り交わしたものの、結局、乳首が露わになった写真を表紙に使用されてしまうという不当な扱いを受けた彼女は、世間で活発化しているセクハラ撲滅運動の流れに乗り、SNSを通じてこの件を暴露した。

画像: 「男性向け雑誌ではヌードにならない」

 この騒動について振り返ったサラは、Net-A-Porterとの最新インタビューでヌード撮影に対する彼女のポリシーを明言。「ヌード撮影に対して抵抗があるわけじゃないの。過去にもヌードになったことがあるし。でも、男性誌向けのヌードは撮らないって決めてる。ヌードを彷彿とさせる撮影はOKだけど、男性向けの雑誌でバストを晒したくないの…」と女心を覗かせた。

 Lui誌との一件について「侵害されたと感じた」と話したサラは、あれ以来、「撮影をするたびに使われたくない写真は自分ですぐに消去しないといけないのかなって思ってしまう」と疑心暗鬼に陥るようになったと告白した。

  

モデルたちは「搾取されている」

 さらにサラは、ヌード撮影を断ることは、モデルたちにとっては難しいことだと発言。「ノー」と意思表示することで、すぐに「使いづらい」とレッテルを貼られてしまうと明かした。
 「モデルたちに望まれているのは、撮影現場にやってきて、ただ可愛くしていることだけ。意見を言わずに命じられたことだけやっていろって思われてるの。もし口を開こうものなら、『気難しい』、『文句が多い』、『トラブルメーカー』と決めつけられてしまう」と、多くのモデルたちがまるで感情のないマネキンかのような扱いを受けていると話した。

画像: モデルたちは「搾取されている」

 「私たちは現在もまだ搾取されてる。まるで”使い捨て産業”みたいなこの業界では、女性たちは何も発言するべきじゃないような気分にさせられてる。だって、彼女たちがやらなくても、ほかに黙って仕事をする代わりの女の子なんていくらでも居るからね」と、もはや悪循環となっているモデル業界の問題点を指摘して憤りを露わにしたサラ。

 彼女自身は「ただそこに居て、カワイイ、キレイっていうだけのモデルで終わりたくない」と話しており、今後は女優として演技にも挑戦したいと将来の目標を語っている。

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