炎上商法を指摘
チャンス・ザ・ラッパーがツイッターにクレームの投稿をしたきっかけとなったのが、欧米諸国で放送されていた飲料ブランド、ハイネケンのライトタイプのCMが人種差別的だったため。
CMの内容は、バーテンダーが白人女性にライトビールを渡すために、バーカウンターのビールをスライドさせるのだが、その女性にたどり着くまでに3人の黒人の前を通る。
そして「Sometimes, lighter is better(たまには、ライトなほうがいい)」という文字がスクリーンに映される。
この「ライト(Light)」という言葉が、ビールのアルコール分が「軽い」というライトと、肌の色などが「明るい」という「ライト」とかかっていることから、チャンスはこのCMが人種差別的だと指摘。
さらにチャンスは、このCMのように視聴数を稼ぐために意図的に人種差別的な広告を打つ企業がほかにもあったと感じたことから、企業の炎上商法を批判した。
「いくつかの企業は、視聴数を稼ぐために意図的であからさまな人種差別的な広告を載せていると思う。ひどかったから思わずツイートしちゃったよ。でも、この『たまには、ライトなほうがいい』っていうハイネケンのCMはひどいくらい人種差別的だよね」
チャンスの発言に賛同したファンも多く、問題のCMを制作したハイネケンをボイコットしようという流れが起こったけれど、チャンスはさらにこう語った。
「ボイコットとか不買活動とかしようって言っているわけじゃなくて、僕はこういう事(炎上商法)がよく起こっていて、消費者とかツイッターユーザーとかを餌付けしてるってことを言いたかった。だって僕もこんなことツイートしたくなかったけど、思わずしちゃったし」