昨年末に同性婚が正式に合法化されたオーストラリアで、ある男性議員が同性のパートナーにおこなった公開プロポーズ作戦が話題になっている。

 昨年12月にオーストラリアで同性婚が正式に合法化。その約1ヵ月後にあたる1月9日から結婚式を挙げることが認められ、日付が変わったと同時に式を挙げるカップルが相次いだ

 そんななか、合法化に向けた話し合いが行われた議会の最中にある男性議員が取った行動が注目を集めている。

議会初の公開プロポーズに拍手喝采

 オーストラリア連邦議会下院のトム・ウィルソン議員は、教師のライアン・ボルジャーと同性カップルであることを隠さずに堂々と交際を続けてきた。

 そして、昨年12月4日に行われた同性婚の合法化に向けた法改正案の審議で登壇したウィルソン議員は、少し緊張した面持ちで傍聴席で見学をしていた恋人のライアンに向けてこう話し始めた。

  「私が最も感謝しなければいけない人は、パートナーのライアンだ。(中略)スピーチの最初に私たちが左手にはめている指輪について触れたが、この指輪はこれまでに聞くことのできなかった質問の答えだった。ライアン、僕と結婚してくれるかい?

画像: Australian MP proposes to partner during same-sex marriage debate in parliament www.youtube.com

Australian MP proposes to partner during same-sex marriage debate in parliament

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 予期せぬタイミングでのプロポーズに驚いた様子のライアンだったが、少し照れくさそうに小声で「イエス」と返答。この微笑ましい光景に議会全体が温かい拍手で包まれた。

画像: 議会初の公開プロポーズに拍手喝采

 何度か声が裏返りながらも、「議会初の公開プロポーズ」という最高のプレゼントを愛するライアンに贈ることに成功したウィルソン議員。それに対し、議長は「答えはイエスだと議事録に書くように」と冗談を飛ばしながら、改めて2人を祝福した。

格式ある植物園での挙式

 ウィルソン議員の勇気ある行動が後押ししたかのように国内での同性婚が合法化され、晴れて正式な夫婦となったウィルソン議員とライアン。

 異例の議会プロポーズから約3か月後、2人の誕生日のあいだをとって3月11日に王立植物園で挙式。多くの参列者が見守るなか永遠の愛を誓った。

画像: 格式ある植物園での挙式

 会場内には、LGBT+を象徴するレインボーカラーが施された装飾品も置かれていたそうで、ようやく永遠の愛を手に入れた1組の同性カップルの幸せエピソードは、オーストラリアのみならず世界各国のメディアで取り上げられ、多くの人たちに希望を与えた。

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