長年の友情に亀裂?
ベン・アフレックとマット・デイモンといえば、2人とも頭脳派俳優として若い頃から第一線を走ってきた人気俳優であり、プライベートでは同じ学校に通っていた幼なじみでもある。
長年、親友として絆を深めていたベンとマットの友情だけれど、その関係に黄色信号か?
2人の友情をめぐってセレブを巻き込む“珍バトル”が繰り広げられている。
ことの発端は、ベンが自身のツイッターで『マット・デイモン、ベン・アフレックに代わりクリス・ヘムズワースが新たな親友か』というヘッドラインのニュースを引用して、ジョークたっぷりのツイートしたことから。
「よう、クリス・ヘムズワース、マットをくれてやるぜ!どっちにしろ僕はジミー・キンメル派だからね」
デビュー当時から親友として有名だったベンとマットだけれど、最近では2人が一緒にいる姿はほとんど見かけない。
一方のマットは、クリスとばかり一緒にいる姿が頻繁に目撃され、近年は毎年、家族を連れて一緒に旅行に行っており、すっかり「ブロマンス(※)」な仲も板についてきている。
※男同士の友情の事
そんなベンは親友マットをあっさりとクリスに譲り、なんとマットと10年以上に及ぶ“犬猿の仲”にあるコメディアンのジミー・キンメルの肩を持ったのである。
ジミー・キンメルVSマット・デイモン
お馴染みともなったネタであるジミーとマットの因縁の関係。お互いが憎み合う偽のバトルを今年で12年も続けている。
きっかけは、ジミーが司会を務めるある日のトーク番組で、ジミーは笑いを誘おうと番組の最後に「マット・デイモンがドタキャンしたことを謝罪します」と冗談で言ったことから始まった。
もちろんマットがドタキャンしたという話はジミーの作り話。マットの名前を出したのも、ジミーの頭にふと浮かんできただけだったという。
マットとジミーの関係を利用し、嫌味たっぷりなツイートでクリスに「親友」の座を譲り、対抗意識を見せたベン。
これに対しクリスは、自身がマーベルのマイティ・ソーを演じたことと、ベンがDCコミックスのバットマンを演じたという、アメコミの競合同士の立場にあることを引き合いに出し、絶妙な返しを見せた。
「ごめんよ、でも僕のせいじゃないんだ!彼(マット)はDCコミックスじゃなくてマーベルの大ファンだからね。どう思う?さあジミー、君の番だよ。慎重に選びな…」
バチバチと火花を散らすベンとクリスの対立で、どちらの味方につくのかジミーに圧力をかけたクリス。
選択を迫られたジミーだけれど、もちろんマットの味方になるわけもなく、勝ち誇ったようなコメントをクリスに返信。
「ワオ。チーム・バットマンに大きな勝利だ!ごめんよマット、笑っちゃうよ。#大事な人をみんな奪ってやる」
これに対して、今度はクリスが『アベンジャーズ』のキャストを巻き込んで反撃。
「ジミー、どっち派につくか選んだようだね。今週の君の番組には出ない。他の『アベンジャーズ』のクリスを探すといい」
『アベンジャーズ』のキャストには、ソー役のクリスの他に、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス、スター・ロード役のクリス・プラットと、3人のクリスがいることを話題に出して、ジミーの番組にクリスが出演しない代わりに他の「クリス」を出演させるというジョークをジミーに告げた。
クリスのひと言にジミーはまったくひるむ様子を見せることなく、「マットがドタキャンした」というお決まりのネタを重ねてさらに毒たっぷりのツイートで攻撃。
「僕の番組に来ないなんて、マットとの共通点がまた増えるね!」
ジミーの一撃に負けたクリスは、最後に「いいか、ジミー…。君の番組にがっかりして行ってやる」と妥協のひと言。
こうしてベンとマットの友情から始まったバトルは、「ベン&ジミー」によるDCコミックス派VS「マット&クリス」によるマーベル派にまで発展し、『アベンジャーズ』のメンバーにまで飛び火。
もちろんベンにもマットにもクリスにもジミーにも因縁の関係はなく、彼らはベンが始めた悪ふざけに乗っただけ。
俳優陣たちのノリの良さが垣間見えた瞬間だった。