衣装発注も参加をキャンセル
2017年は双子の出産がせまっていたため不参加となったが、それ以前のメットガラには毎年ゴージャスなドレスで登場し、世間の注目を席巻してきたビヨンセ。
今年のテーマ「ヘブンリーボディ:ファッションとカトリックのイマジネーション」に沿って、彼女が一体どんな着こなしを見せてくれるのかと世間は期待を膨らませていた。

左から:2013年、2014年、2015年、2016年のメットガラでのルック。
しかし、残念なことに、ビヨンセは今年はメットガラへの参加をキャンセル。すでに同イベントで着る衣装のデザインを依頼されていたデザイナーのピーター・ダンダス率いる新進気鋭ブランド「ダンダス(Dundas)」のチームは、プロジェクト開始から数週間で解散となった。

双子を妊娠中にパフォーマンスを披露した2017年のグラミー賞でダンダス(Dundas)の衣装を身に着け、「神々しい」と話題になっていたビヨンセ。

発注を急遽キャンセルされたブランド側との関係は良好。ビヨンセはデスティニーズ・チャイルドのメンバーを連れてダンダスの新ショップの開店祝いに駆けつけ、しっかりフォロー。デザイナーのピーターと仲良さげにハグしていた。
あの人の「ひと声」が背景に
ビヨンセがメットガラの参加をキャンセルすることに決めた背景には、夫でラッパーのジェイ・Zのある「ひと声」が。
ジェイは、6月からスタートする夫婦でのジョイント・ツアー、『オン・ザ・ラン・ツアー2』に先がけて、今のうちに家族でひと息つかないかと提案。サプライズでビヨンセにバケーションをプレゼントした。この日程がメットガラと重なり、ビヨンセはジェイからの申し出を優先したということのよう。

2018年4月、ビヨンセのコーチェラでのステージにゲスト出演したジェイ。
メットガラは、ただ豪華な衣装を着てレッドカーペットを歩けばいいという安易なイベントではなく、セレブ自身も、そして周囲のスタッフたちにとっても何カ月にもおよぶ事前準備や心構えが必要となる一大イベント。ビヨンセの妹であるソランジュも明かしていたが、それだけに、大きな注目を浴びる立場の人物にとっては、さまざまなプレッシャーを感じたりストレスとなってしまうケースもある。
いざ出席するとなれば、完璧主義で知られるビヨンセが同イベントに全力を注がないわけがなく、そんな労力と気力を要するメットガラ出席よりも、彼女は、今年は家族とリラックスする時間を選んだようだ。