「最も稼いだ女性DJ」のつらい過去
プロのチェリストを目指していたところからDJに転身した異色の経歴を持つ大注目の女性DJアリソン・ワンダーランドが、5月12日、13日に開催されるEDC Japan 2018に出演するため来日中。
アリソンは、世界最大級のフェスである今年のコーチェラに出演。ビヨンセやエミネムなどのビッグネームがパフォーマンスした今年のコーチェラで、「コーチェラ史上最も稼いだ女性DJ」の記録を更新した。
今、大注目の女性DJであるアリソンが、EDC Japanに出演する直前にTHE FEEDのインタビューで、過去のつらい経験を告白。
4月にリリースされたアリソンのニューアルバム『アウェイク』は、恋愛でのいざこざや不安定なメンタルについて歌った曲が多く、それが、彼女自身が経験した暗い過去を反映させていることを明かした。
アリソンは、経験した過去のつらい時期について、「中毒を抱えている人たちを見てきたし、死と向き合うことも何度かあったの。そんな時に家に帰らないで独りぼっちだったのは精神的によくなかった」と語った。
さらにアリソンは、良好とはいえない恋愛をしていた頃についても振り返り、自殺未遂をするほど精神的に追い詰められていたことも涙をこらえながら語った。
「感情の暴行というか。完全に崩壊していたし、すごく大変な時期だった。食事もとっていなかったし、誰とも話していなかったし、おかしくなっていたの。私の良さが何なのかわからなくなっていたし、私なんかを好きになってくれる人がいるかもわからなかったし、自分自身の存在まで見失ってた。そんなどん底で…私は自殺しようとした。真っ先にね」
追い詰めたアリソンがつらい過去から抜け出せたきっかけとなったのが、ニューアルバムの曲作りだったのだという。
「曲作りは本当に救いになった。書いた歌詞を読み返してみて、『あー、これって問題ね』って気が付いたの。だから、(自分の状態に気が付いた)後は、沈むか進むかだけ。だから私は進んで(その問題から)抜け出すことに決めたの」
つらい過去から抜け出すためのプロセスとして曲作りに勤しみ生まれた音楽の数々は、多くの人から共感を呼び、ついにアルバム『アウェイク』は、米ビルボードでチャート1位を獲得。トップアーティストの仲間入りを果たした。
最後にアリソンは、「どんなトンネルにも出口には光がある。どんなこともやり直すことができるし、抜け出せることができる。だから、落ち込んでいることを認めなかったり、恥じたりしないでほしい」と、メッセージを送った。
そんなアリソンの思いが込められたアルバム『アウェイク』が、EDC Japanのステージで聴くことができる。アリソンのプレイは、13日の日曜日を予定している。
EDC Japan
5月12日、13日
ZOZOマリンスタジアム 幕張海浜公園EDC特設会場
公式HP: japan.electricdaisycarnival.com/
※当日券は各公演日の午前11時から券売場にて販売予定。