選ばれたカメラマンだけが、ロイヤルファミリーを身近で撮影されることを許可されるが、フロントロウ編集部は、10年以上英国のロイヤルファミリーを撮影する、ゲッティイメージズのカメラマンクリス・ジャクソンを取材。
クリスにとくに思い入れのあるハリー王子の写真を選んでもらい、当時を振り返りながらのコメントを掲載する、ロイヤルウェディングを記念したスペシャル写真企画をお届け。
専属カメラマンが選ぶ貴重な写真で、ハリー王子の成長を振り返る
英国王位継承順位第5位にあたる、ウェールズ公チャールズとダイアナ妃の次男として生まれたハリー王子。現在王子は、自身が英国陸軍で10年間働いたことから、国のために尽くした英国軍人および退役軍人の福祉促進に熱心に取り組むほか、様々な慈善事業やプロジェクトを支援することでも知られる。
そんなハリー王子の5枚の特別な写真と、カメラマン クリス・ジャクソンのコメントを紹介。
「1987年8月8日、スペインのファンカルロス王に招待されたダイアナ、ウィリアムとハリーが、毎年恒例のマジョルカ島でのバカンス中の1枚。この日はとても晴れており、ハリーを見つめる母ダイアナの視線がとても優しく、深い愛情が見て取れる。母と息子の美しいひと時を写真に収めました」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
「2005年7月30日、ハリー王子がサイレンセスター・パーク ポロクラブで、バージニアステートと大戦中の時の1枚です。ハリー王子は様々なスポーツに精通しており、自身でスポーツを行うのもとても好きな方です。
この写真の表情からもスポーツに対するエネルギーと思いが伝わります」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
「私は、この1枚が彼を象徴しているようで大好きです。孤児院の小さな男の子と遊んでいるハリー王子の優しいいたずらな目線と子どもの満面の笑みは、まるで王子であるのを忘れてしまうかのような、優しい一人のお兄さんのようです。
ハリー王子は、アフリカでの慈善活動に強い思い入れがあり、様々な活動を行ってきました。出会う子どもと誰とでもすぐに仲良くなってしまうのは、ハリー王子が本当に子どもが好きなことが子どもたちにも伝わっているからでしょう」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
「ハリー王子は人と接するときにただ握手するのではなく、さらに懐に入り込んだコミュニケーションをとることが多いです。
この1 枚は、インビクタス・ゲームズの参加者で、銃で撃たれて大けがをしたケイティー・クイパーさんと会った時のもので、何の迷いもなく大きなキスをして出迎えています。
選手からも厚い信頼を寄せられていることが伝わる1 枚です。私自身フォトグラファーとして
もインビクタス・ゲームズは開催当初より取材していますが、間近でハリー王子の情熱や温かさを捉えることができるので、ここで撮った写真はとても気に入っています」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
「ネパールを訪れた時に撮影した、私にとっても印象深い一枚です。
ネパールの山中の村では盛大に歓迎を受け、名誉村長にまで指名されました。夜もグルカ族に温かくもてなしてもらい、一晩現地の人々の温かさに触れた後、翌朝ハリー王子が朝焼けを眺めていたのでそれをカメラで捉えました。
この時彼が何を考えていたのか、それは本人にしか分かりません」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン