街の映像会社にMV制作を依頼⁉
ジョン・メイヤーの新曲「ニュー・ライト」のMVが公開されたのだが、このMV、いつもと様子が違う。
「新曲のMVを制作しようとしたけど、予算が決められなかった。だから街にでて、普段は誕生日やバル・ミツバー(※ユダヤ教徒の成人式)の映像を作っている会社にお願いしてこれを作りました」と、ジョンが自身のSNSで語ったように、これまでのMVより圧倒的にクオリティが低い。
3分48秒のこの動画。はじめの3秒に「クライアント:1026 ジョン・メイヤー」「演奏:“ニュー・ライト”」と書かれた、いかにも「ほぼ予算なし」で作られたような画像が飛び込んでくる。
その後に、ジョンが映ると「僕はジョン・メイヤー。スターになる準備は出来ている!」と、まるで新人シンガーのオーディション動画のような自己紹介をしてから音楽がスタートする。
「ニュー・ライト」は、「もし君が僕に一夜でもくれたなら/僕の新しい光が見えるのに」「僕たちは話し合って/あなたは立ち去る」という歌詞の通り、ジョンお得意の失恋ソング。
それにもかかわらず、MVにはシマウマの映像やエッフェル塔など、曲とは全く関係のないイメージが映され、その映像にジョンが必死に溶け込もうとしている。
きっと笑わずにはいられない合成づくしの激安MV。このMVに、さっそく多くのファンが反応。ネットではこのMVを使ったミーム(※ネットで拡散するおもしろ画像や動画)が数多く作られ、注目の的となっている。
もちろんこれは、本当に予算がなかったわけではなく、ジョンがジョークを込めて「わざと」安っぽく仕上げたもの。
このクオリティのMVなら、ひどい仕上がりになるはずも、そこはさすがグラミー賞常連のジョン。シュールな映像が逆にジョンの美声を引き立て、何度も見返したくなる動画に仕上がった。