ウクライナのあるアーティストの女性が作る人形が話題になっている。

 ウクライナ出身のオルガという女性は、人形を作るアーティスト。だけれど、その方法がとても独特。その方法とは、売られている人形の顔やメイクを一度すべてオフして、改めて顔を描いて大変身させるというもの。

 売られている人形には、いつも完璧な顔やメイクが描かれているけれど、オルガはそれをすべて取り払い、まるで本物の人間のようなリアルな顔を描いていく。その大改造は見事で、ビフォアー&アフターでまったく別の人形に生まれ変わっている。

 人形を生まれ変わらせるための工程は、メイクや顔の塗料を落とすだけでなく、工具で顔を削ったり、細い筆で顔を描いていったりと、細かい作業の連続。

 そうして生まれた人形は、元の人形より個性も表情もあり、まるで魂が宿っているかのよう。

なぜ人形を変身させるのか?

 なぜオルガは、このような人間味のある人形を作っているのか。彼女は、完璧な左右対称で理想的な顔を持つ人形が嫌いだという。そのためオルガは、人形に描く新たな顔には必ずいくつかの欠点を加えており、いわゆる「完璧」ではないと米Vogue誌に語っている。

 最近では、完璧な容姿を「美の基準」としてきたこれまでの動きに、ファッション界やビューティ界を含めて歯止めがかかりつつある。

 オルガも、誰もが憧れる人形を通じて、欠点こそが美しいということを伝えている。

(フロントロウ編集部)

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