プライド月間の重要性について語る
現在、ツアーでアメリカ各地を周るテイラー・スウィフト(28)が、先日のシカゴ公演の最中にパフォーマンスを一時中断し、約5万人の観客の前で口にした言葉が奥深いと話題になっている。
「たとえどのようなシチュエーションであれ、自分の弱さを見せることはとても勇気のいることだと思う。でも、社会的逆境にありながらも、自分の気持ちに正直に誰かへの愛を示すことはもっと勇気のいることよ」
6月はLGBTプライド月間ということもあり、大勢のファンの拍手と歓声に包まれながらこう語り始めたテイラーは、続けてプライド月間の忘れられがちな“目的”についても触れた。
「自分の気持ちに正直で、自分らしく生きていて、本当の自分を受け入れる勇気のある人たちに、今月に限らず毎月私からの愛と尊敬の念を送るわ。今月は、私たちがここまで来たことを祝福すると同時に、私たちにはやるべきことがまだ残っていることを認識する期間でもある。まだカミングアウトできずにいる人たちにも、私からの愛と尊敬の念を受け取ってほしい。みんなが自分のタイミングでその時を迎えることができること、そして、みんなが平等に暮らし、平等に愛し、恐れることなく自分の気持ちを伝えられる世の中になることを願ってる」
プライド月間は決してこれまで達成してきたことを祝福するのだけが目的ではなく、LGBTコミュニティへの理解をさらに深めるにあたり残された課題について考える期間でもあると、念を押したテイラー。まだ本当の自分を見せることができずにいる人たちにも、目を向けることが大切であると説いたテイラーに、会場にいたファンだけでなく、この時の様子を撮影した動画を見た人たちからも称賛の声が集まっていた。(フロントロウ編集部)