サウジアラビアの都市ジッダで一風変わったファッションショーが開催された。
ヒルトン・ホテルのロビーに設置された特設ランウェイに登場したのは、モデルではなく、無人航空機のドローン。ふと聞いただけでは近未来的で革新的に聞こえる演出だが、実際の様子があまりにもシュールだったことから海外のSNS上で嘲笑されている。
「ラマダン(※)月に適したファッション」をテーマに集められたさまざまな洋服を吊り下げたドローンが屋内のランウェイを低空飛行する様子は、なんとも奇妙。プロペラの風ではたはたとひらめいてしまっており、肝心な洋服のディティールを目視するのが困難となっている。
※ヒジュラ暦の第9月。この月の日の出から日没までの間、ムスリムの義務の一つである断食が行われる。
ファッションショーにドローンが登場するのは、今回が初めてではなく、今年2月に開催されたミラン・ファッションウィークでのドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)の2018年秋冬コレクションでは、ハンドバッグを吊るしたドローンがランウェイを飛行し話題となった。
洋服を吊るしたドローンがショーに登場したのは、今回のサウジアラビアでの一件が初となるが、今後まだまだ改善の余地はありそうだ。(フロントロウ編集部)