現地時間で17日にカルフォルニアで開催された全米最大級の映画とTVの祭典、MTVムービー・アワード2018。今回のアワードで最多7部門にノミネートされた注目映画は、世界中で記録的ヒットした『ブラック・パンサー』。
そこでベスト・ヒーロー賞にノミネートされていた、主役ブラック・パンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが見事受賞。満面の笑みでステージに上がったチャドウィックは、「ファンのみんなありがとう。みんながこの映画を特別なものにしてくれたんだ」と感謝の気持ちを話した。
そしてスピーチの最後に、「スーパーヒーローを演じるのは素晴らしいことだけど、現実世界にもヒーローがいることはもっと素晴らしいこと。ここにいるあるヒーローをみんなに知ってほしいんだ。ジェームズ・ショーン・Jr.、どこにいる?」とある男性の名前を呼びかけた。
すると前の方に座っていた黒人男性が照れくさそうに立ち上がった。この男性、ジェームズは、4月にナッシュビルのワッフル・ハウスで起きた銃乱射事件の時に現場に居合わせ、自分の命をかえりみず犯人から銃を奪い取り、大勢の命を救ったと注目を浴びた。
チャドウィックはこのことを説明し、自分の名前が呼ばれて驚いているジェームズをステージに呼び、ベスト・ヒーロー賞の受賞でもらったポップコーンの形をしたアワードをジェームズに渡した。
そのチャドウィックの行動は「映画の中だけじゃなくて、現実でもリアルヒーロー」とファンから称賛の声を浴び、ステージ上ではジェームズとヒーロー2人での共演となった。(フロントロウ編集部)