セレブ御用達ハイブランドとして世界に名を馳せているルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)は、今回メンズ部門のデザイナーがヴァージル・アブローに交代してからはじめてのコレクションをパリで開催。ヴァージルと言えば、モード×ストリートのスタイルを生み出したデザイナーのうちの1人で、彼が手がけるオフホワイト(Off-White)は、ジャスティン・ビーバーやケンダル・ジェンナー、そしてリアーナといったファッショニスタから支持されているブランド。
そんなヴァージルが100年以上続くヴィトンの歴史のなかで初の黒人デザイナーとして起用され、はじめて行った今回のコレクションには普段から親交があるセレブたちがずらり。
なかにはヴァージルの前にヴィトンのメンズ部門を担当し、現在はディオール(Dior)のデザイナーを務めるキム・ジョーンズの姿も。
また肝心のコレクションは、ヴィトンのコレクションでは過去まれに見るほどの原色がランウェイに登場し、来年80周年を迎える『オズの魔法使い』とのコラボも登場。ヴィトンの象徴的なラゲージ類もヴァージル仕様にアップグレードされており、ヴァージルらしさ全快のショーとなった。
最前列で見守っていたカニエ・ウェストが号泣
そしてファッションショーも終盤になり、最後にヴァージルがランウェイに登場。ランウェイを歩いていると、最前列にいたカニエ・ウェストを発見。そして、ヴァージルとカニエはお互い熱いハグを交わしながら男泣き。その姿を真横から撮影していたのが、日本を代表するアーティストである村上隆。村上隆は、ヴァージルと一緒に個展を開くなどしており、親交が深いことでも知られている。
実はカニエとヴァージルも昔から親交があり、ヴァージルは現在こんなにも大活躍するデザイナーだけど、実はファッションの学校に通っておらず、カニエの右腕として働いていた。そのため、ルイ・ヴィトンの起用は彼にとって大出世。
人種や経歴の壁を越えてたどりついた大舞台で、カニエと共に喜びの涙を流した。(フロントロウ編集部)