日焼けは「夏の思い出」でもあるとはいえ、皮膚の状態としては軽い「やけど」の状態。ニューヨークの皮膚専門医デボラ・ワッテンバーグは、「剥けかけた皮膚の皮を無理やり剥いてしまうと、肌に傷が残ってしまう恐れがあるわ」と米メディアHealthlineにコメント。一度死んでしまった角質は自然に剥離するのを待つしかないという。
そんな肌ダメージを防ぐためには、日焼けをしてしまってから最初の3日間で正しくケアすることが大切だという。正しく応急措置をすることで、皮膚の皮剥けなどの炎症の悪化を防ぐことができるそう。その方法を専門家が紹介!
冷たいシャワーで熱を冷ます
女優のエマ・ワトソンも御用達のオーガニックコスメ・ブランド「オディリーク」の創設者マーガレット・ウィーズは、日焼けをしてしまったらすぐに冷たいシャワーを浴びて、肌の熱を冷ます必要があるとアドバイス。
完全に熱が冷めるまで、冷たい水を少なくとも10分ほど浴びたほうがいいという。この時、シャワーの水圧は強くせず、肌に刺激を与えない程度に抑えることも大切。
シルクのように肌を優しくいたわる
英国皮膚基金のスポークスマンを務める皮膚科医のアンジャリ・マートは、日焼け後にシャワーや入浴をした後は、できるだけ体を擦らずに優しく水分を拭うことをオススメ。
また、水ぶくれができ始めてしまっていたら、シャワーを浴びるより、ぬるま湯よりも冷たいくらいの温度に設定したお風呂に入ったほうが、肌への刺激を最低限に抑えられて皮が剥けるのを予防できるそう。ボディソープやボディオイルなどの使用も控えて。
1日8グラスの水分補給をする
英国皮膚基金の教授スタンレー・ブリーヘンは、「(日焼けをしてしまったら)カギになるのは水分補給。たくさんの水を飲んで」とコメント。日焼けをした肌は乾燥しやすくなっているので、積極的な水分補給がポイントに。
日焼けから回復するまでは、1日にグラス8杯ほどの水を飲むことが推奨されている。また、飲酒は脱水状態になりやすいため控えたほうがいいそう。
日焼けが治るまでの期間は、一般的に3日から1週間と考えられているけれど、炎症のピークは強い日差しに当たってから48時間後だとも言われている。夏の日差しを思う存分楽しんだら、正しいケアを忘れずに。(フロントロウ編集部)