女性の訴えを“笑い飛ばす”
今から約2ヵ月前、英ロンドンから米シカゴへ向かう際に利用したユナイテッド航空の飛行機の機内で、隣に座る男性が「自慰行為」をしているのを目撃したという女性が、同航空会社の対応を痛烈に批判している。
被害にあったジェネヴィ―ヴ・パスコラの話によると、隣の席に座る男性がブランケットの下で何やら怪しい動きをしていることに気づき、すぐさま客室乗務員に事情を説明したところ、乗務員たちはその男性を注意するどころか、まるで“ジェネヴィ―ヴのせいで男性が興奮してしまった”と言わんばかりに、彼女に対してからかうように「何の香水をつけてるの?」などと質問をしてきたという。
さらに乗務員たちの失礼な対応は続いたそうで、「彼はちょっとワインを飲みすぎちゃっただけよ」と男性をかばうような発言もあったとか。
そのことに憤慨したジェネヴィーヴは、後日ユナイテッド航空にこの件についてクレームを入れたのだが、返事が返って来たのはなんとそれから約1ヵ月半後。しかも、返ってきたメールに書かれていたのはユナイテッドいわく“居心地の悪い思い”をしたことへの謝罪文だけで、それ以外の責任や保障は一切負えないというものだった。
ちなみに、ユナイテッド航空の広報はこの出来事が事実であると認めたうえで、「お客様がこのような居心地の悪い経験をなさったことを深くお詫びいたします。ですが、今回の件ではお客様に別の席へとご移動頂き、(自慰行為したとされる)加害者につきましては到着後に法務行官に身柄を引き渡しました」と、対応に不備はなかったことを主張している。(フロントロウ編集部)