「氷漬け」でも生存した理由
キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)と言えば、『アベンジャーズ』が結成されるまでの70年もの間、冷凍状態で眠り続けていた。
映画『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』のラストでも氷河に突っ込み、そこから「氷漬け」にされたクリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカのシーンがある。
「氷漬け」でも生き延びたキャプテン・アメリカについては、何年もの間ファンから「どうして?」という疑問が寄せられていた。
そんなキャプテン・アメリカの驚異的な体の疑問がついに解決。
米ラスベガスで開催中の、マーベルが主催するthe Marvel AvengersS.T.A.T.I.O.N.という展示会に展示されているキャプテン・アメリカのセクションで、こんなことが書かれていた。
「キャプテン・ロジャースの身体検査によれば、彼の血液はドロッとして凍っていませんでした。血液検査で彼の血液には、大量のぶどう糖が含まれていることが判明し、それが彼の肝臓が機能し、グリコーゲンが貯蔵された要因でした。その結果、血液由来の水分が氷点下に下がることで、(凍結保護物質の)クライオプロテクタントが作られます。この過程は、肝臓内にあるグリコーゲンを物質代謝で体内に循環させて、浸透圧調節をして凍らないようにするクマムシや冬眠カエルと類似します。ただし、この現象が人間で確認されたことは過去に一度もありません」
専門的な言葉が並ぶ説明だけれど、スーパーソルジャー血清によってムキムキで強力な体を手に入れたキャプテン・アメリカは、冬眠する生き物に似た生態のため70年間も氷漬けにされても死なかった、ということがわかった。(フロントロウ編集部)