テイラー・スウィフトの歌詞が心に響く理由
「恋愛」というビッグテーマを歌いつづけ、「ソングライターの殿堂」にも表彰されているテイラー・スウィフト(28)の歌詞には、大きく2つの魅力がある。
ひとつめは、恋愛あるあるがつまっていること。恋に落ちた時や別れた時など、シチュエーションごとに感じる言葉にならない気持ちを歌詞にするスキルがテイラーにはある。
とくに驚きなのが、恋愛経験が未熟だった初期の楽曲の多くは、インスピレーションが想像からきているところ。経験していなくてもその状況にいる人の気持ちに感情移入してピタリと歌い当てるところは、テイラーの根っからの恋愛体質の表れだろうか。
そしてふたつめが、描写が細かいこと。一時交際していたハリー・スタイルズについての曲だと言われている「アウト・オブ・ザ・ウッズ」に登場する「覚えてる?ブレーキを早く踏みすぎて病院で20針も塗ったあの時を」や、「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」の「電話で彼女と話しているあなた/彼女はあなたが言ったことに怒ってる」など、文章のような歌詞を書くのがテイラーの特徴。
聴いている人がシチュエーションをはっきり想像しやすいこの書き方は音楽界でも高く評価されていて、テイラーの曲の多くに「あの元彼の曲では?」という憶測が出やすいのは、そのためでもある。
そんなテイラー、ツアーでは曲の解説や曲に対する思いをたっぷりMCすることで知られている。11月20日(火)・21日(水)には世界中で完売続出の最新ツアー「レピュテーション・スタジアム・ツアー」の来日公演が東京ドーム公演で開催される。
テイラー・スウィフトの「神恋」歌詞15選
テイラー・スウィフトが恋愛について書いたリリックの中から厳選して15個をご紹介します。
1. 超絶好きな人と出会った時
“You should take it as a compliment that I’m talking to everyone here but you.”
「ここにいる全員の中であなただけと話していないってことは、良いことだと思って」
―「ゴージャス(2017)」
好きな人ほど話せなくて無視しちゃうという、恋愛あるある。オーシャンブルーの瞳のイケメンについて歌ったこの曲は、現在の彼氏である英俳優のジョー・アルウィンについての曲だと言われている。
2. 恋愛は溺れてこそ!な時
“Don’t blame me, your love made me crazy. If it doesn’t, you ain’t doin’ it right.”
「私のせいにしないで。あなたの愛が私をおかしくしたの。愛でおかしくならないあなたは、やり方が間違っているわよ」
―「ドント・ブレイム・ミー」(2017)
自分がおかしくなるくらいの愛じゃなきゃ真剣な愛とはいえないという、テイラーの恋愛論がつまった、最新アルバム『レピュテーション』からの一節。
3. 手放せる愛情を持てた時
“When you find everything you've looked for I hope your life leads you back to my front door.”
「探していたものを見つけた後、あなたの人生が私の玄関先へとあなたを導いてくれることを願っている」
―「ステイ・ビューティフル」(2006)
手放す愛の美しさが伝わるこの歌詞は、なんと、テイラーが高校生だった時に書いたもの。片思い中の男の子を思って書き、デビューアルバム『テイラー・スウィフト』に収録された。[
4. 魔性の女な気分の時
"Darling, I'm a nightmare dressed like a daydream."
「ダーリン、私は楽しい夢想の姿をした悪夢だから」
―「ブランク・スペース」(2014)
「夢」という言葉を使って魔性の女性ぶりを表わしたこの一節は、「付き合う相手をコロコロ変える」という世間のイメージを逆手に取った曲「ブランク・スペース」より。
5. 傷つくのが予想できた時
"And he's long gone, when he's next to me. And I realize the blame is on me."
「私の隣に立つ彼の心はここにない。そして原因は私自身にあるって気づいたの」
―「トラブル」(2012)
2009年にロマンスしたジョン・メイヤーについての曲だと言われている「トラブル」。テイラーは、「出会った瞬間に危険信号がいくつも出てたのに突き進んだ結果、ボロボロに傷ついた自分に失望している曲よ」と、情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』で明かしている。
6. 最後に捨てセリフを言いたい時
“I took your matches before fire could catch me. So don't look now. I'm shining like fireworks over your sad, empty town.”
「自分に火が移る前にあなたからマッチを奪ってやった。だから今は見ないで。ガランとして悲しいあなたの町の上空に打ちあがった花火のように、私は輝いているから」
―「ディア・ジョン」(2010)
ジョン・メイヤーに宛てた曲。「別れた相手に最後に送るメールのような曲。そういうメールって、今まで言いたかったことをすべてぶちまけて、でも最終的に送信を押さないことが多いでしょ。この曲をアルバムに収録したのは、ある意味、私が送信を押したってこと」とテイラー。
7. ついに失恋から立ち直った時
"Just because you're clean don't mean you don't miss it"
「クリーンだから(断ち切ったから)って、懐かしまないわけじゃない」
―「クリーン」(2014)
好きな人への思いを中毒に置き換えて歌った曲「クリーン」。「心が傷ついている人は時間の過ぎ方が普通の人と違うの」と語るテイラーが、別れた人のことを2週間も考えていない自分に気づいた時にできた曲。
8. 大失恋をした時
"And you call me up again just to break me like a promise. So casually cruel in the name of being honest"
「まるで約束のように、あなたは私を破るためにまた電話をしてくる。正直さという名において、軽く残酷なことをするの」
―「オール・トゥー・ウェル」(2012)
ソングライターとしてスランプに陥るほどの大失恋をした後、初めて書きあげたという曲「オール・トゥー・ウェル」。テイラーがUSA Todayに語ったところによると、当初は言いたいことがありすぎて10分近くの曲になりそうだったとか。この曲はそんな色々な思いをギュッと凝縮したもの。
9. 元サヤに戻りたい気持ちを必死に抑えている時
“I bet it never ever occurred to you that I can't say "Hello" to you and risk another goodbye.”
「きっとあなたは思ってもいないと思う。またサヨナラを言うリスクを負えなくて、あなたにコンニチハが言えないということを」
―「アイ・オールモスト・ドゥ」(2012)
電話したい、会いに行きたい、そんな気持ちになりながらもギリギリのところでしない様子を歌ったこの曲。本人にハッキリと「まだ好き」とは言えない気持ちを、曲で吐き出している。
10. 青春を感じたい時
“But in your life you'll do things greater than dating the boy on the football team. But I didn't know it at fifteen.”
「人生には、アメフト部の男の子と付き合う以上にすごいことが起きるんだよね。でも15歳の私はそれを知らなかった」
―「フィフティーン」(2008)
テイラーが初めてのデートや初めてキスを経験した高校一年生の思い出を歌にした「フィフティーン」。10代らしいストレートでピュアな歌詞であふれている。
11. 浮気を知っちゃった時
"Yesterday I found out about you. Even now just looking at you: feels wrong."
「昨日、あなたがしたことを知っちゃった。あなたを見るだけで、間違った気分になる」
ー「シュドゥヴ・セッド・ノー」(2006)
間違いを犯した恋人に「ノーって言えば良かったのに」と歌う決別ソング。ちなみにテイラーがこれを書いたのは、16歳の時。歌詞の多くは、浮気した当時の恋人に実際に言った言葉だと、テイラーがCountry Weeklyに明かしている。
12. 気を惹きたい誰かがいる時
"Only bought this dress so you could take it off"
「このドレス、あなたに脱がせてもらうために買ったのよ」
―「ドレス」(2017)
テイラーの楽曲の中でもとくに大人びた一節は、最新アルバム『レピュテーション』より。この一行から、恋の本気度だけでなく、ドレス選びをしている時の幸せそうな姿さえも想像できる。
13. 色々な愛のカタチを祝福したい時
“And you can want who you want. Boys and boys and girls and girls.”
「自分が好きな相手を好きになって。男の子と男の子。女の子と女の子」
―「ウェルカム・トゥ・ニューヨーク」(2014)
「彼・彼女」ではなく「私・あなた」という言い回しを好むテイラーの曲はジェンダーレスだとして、LGBT+のファンからの支持も高い。ニューヨークに捧げたこの曲には、同性間での恋を支持する歌詞が登場。
14. 時間が経っても気持ちが色あせない時
"'Cause we never go out of style."
「私たちが時代遅れになることはないから」
―「スタイル」(2014)
終わっても完全に終わりじゃない、時間が経っても気持ちが色あせない、そんなタイムレスな関係を歌った「スタイル」は、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズとの恋にインスパイアされた曲。
15. 全身全霊で恋してる時
"For you, I would cross the line. I would waste my time. I would lose my mind"
「あなたのためなら、度を超えたことをしちゃう。時間の無駄なこともしちゃう。おかしくなっちゃう」
―「ドント・ブレイム・ミー」(2017)
恋愛初期の、のめり込むようなハマリ方をしている時に最適なこの曲。曲中には相手をドラッグに見立てた表現が多く使われていて、まさに、「中毒」的な恋を歌っている。
テイラーは11月20日(火)・21日(水)に完売続出のレピュテーション・ツアーの来日公演を予定しており、初日公演のセットリストでは、今回紹介した15曲中半数以上が歌われている。日本でのチケット発売はすでに始まっているので、売り切れる前にチェックして。(フロントロウ編集部)
Taylor Swift reputation Stadium Tour in Japan Presented by FUJIFILM instax
東京ドーム2018年11月20日(火)、21日(水) open 16:30 / start 18:25
スペシャルゲスト:チャーリーXCX
<チケット情報>
VIP SS席 ¥100,000(税込)
※アリーナ前方指定席/ グッズ付き(VIP BOX/サイン入りミニポスター ※約20センチ×25センチ) / VIP専用入場ゲート/ 物販優先レーン
【VIP BOX 詳細】
テイラー・スウィフト ビデオメッセージ モニター
レピュテーション限定ブックレット
LEDラミネートパス ※公演中演出に合わせて点灯いたします
記念チケット&専用ホルダー
レピュテーションCD
レピュテーション スタジアムツアー スペシャルワッペン
VIP S席 ¥38,000(税込)
※アリーナ指定席/ グッズ付き(LEDラミネートパス ※公演中演出に合わせて点灯いたします) / VIP専用入場ゲート
※LEDラミネートパスはVIP BOXに含まれているものと同様のものとなります。
アリーナS指定席 ¥14,800(税込)
スタンド指定S席 ¥12,800(税込)
スタンド指定A席 ¥10,800(税込)
スタンド指定B席 ¥9,800(税込)
H.I.P.会員 抽選先行:6/29(金)12:00〜7/15(日)23:59
プレリザーブ 1次抽選先行 (ぴあ):7/20(金)12:00〜7/29(日)23:59
プレリザーブ 2次抽選先行 (ぴあ):8/3(金)12:00〜8/12(日)23:59
プリセール 先着先行 (ぴあ):8/17(金)12:00〜9/15(土)9:59
プレイガイド一般発売日:9月15日(土)10:00〜