1999~2000年
18歳のビヨンセ、未来の夫に出会う
ビヨンセとジェイの出会いは、ビヨンセが18歳だった時。ジェイはグラミー賞受賞ラッパーとして多くの女性セレブとウワサになっていた超人気ラッパーで、ビヨンセはデスティニーズ・チャイルドとしてブレイクしはじめた頃だった。出会った当時、ジェイは一緒にロッカフェラ・レコードを創設したデイモン・ダッシュに「彼女を妻にしろ。お前の運命の相手だよ」と言われたそう。
2000~2001年
デートにこぎつけるまで1年強もかかる
ビヨンセがデートの誘いを承諾するまでかかった時間は、なんと1年強!その間、電話で会話を続けたそうで、「1年半くらい電話で話しつづけたんだけど、それが私たちの関係の重要な土台になったと思う」とビヨンセ。ただその期間に、ビヨンセがジェイのレーベルの新人ラッパーの曲に参加するなど、この頃からすでにビジネス面でのコラボを見せていた。
2002年
「'03ボニー&クライド」で初コラボ
当時すでに交際に発展していた21歳のビヨンセと33歳のジェイが、初のコラボ曲「'03 ボニー&クライド」をリリース。曲中に「俺のガールフレンド」という歌詞が登場するため、世間では、大型カップル誕生と大騒ぎに。ロッカフェラ・レコードの共同創設者デイモン・ダッシュはこの曲を初めて聴いた時、「こいつ、完全に惚れてるぞ」と思ったという。
2003年
ソロデビュー作でグラミー5冠
ビヨンセがアルバム『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』でソロデビュー。全米1位に輝いた本作のなかでも、ジェイとのコラボ曲「クレイジー・イン・ラブ」は全米1位・グラミー2冠に輝く名作となり、ビヨンセ×ジェイのパワーを見せつけた。
フロントロウMemo
ジェイ・Z、ビヨンセとのために主義撤回
じつは1999年から、何度ノミネートされてもグラミー賞への出席を拒んでいたジェイ。グラミー賞がその年にDMXをノミネートしなかったことに対する抗議だったのだが、ビヨンセがソロとして6部門にノミネートされた2004年、ボイコットを撤回して式典に参加。もちろんこれは、最前列からビヨンセを応援するためだった。
2004年
妹ソランジュの結婚式がビヨンセを変える
昔から結婚式に強い憧れがなかったというビヨンセ。しかし妹ソランジュの結婚式に参列すると、その気持ちに変化が。「花嫁としての自分を想像したことがなかったけど、妹の結婚式の後、どんな結婚式を挙げたいかを考えはじめたの。盛大な式をするつもりはない」とビヨンセ。
カップルでレッドカーペット・デビュー
MTVビデオ・ミュージック・アワードでカップルとして初のレッドカーペット・デビュー。2人は第1子ブルーちゃんの妊娠発表も同アワードで行っており、MTV VMAは2人にとって特別な思い入れがあるイベント。
2005年
ジェイに浮気報道、しかし真相は…
2005年、ジェイと新人歌手リアーナの間に一部で浮気報道が。しかしこの件は、リアーナを売り込むためにパブリシストが勝手に作り上げたでまかせ。実際にビヨンセとジェイはこの年も、ディナーデートをしたり、豪華ヨットでバケーションに出たり、ラブラブそのものだった。
2006年
再コラボするも、ジェイの意味深ラップが話題に
ビヨンセが25歳の誕生日にアルバム『ビー・デイ』をリリースし、2作連続で全米1位を獲得。「デジャ・ヴ」と「アップグレード・ユー」という2つのラブソングでジェイをフィーチャリングして、相変わらずの相性の良さを見せる。ただその約3ヵ月後、ジェイが新曲「ロスト・ワン」で「B、これは運命じゃないかもしれない/彼女は俺よりキャリアを愛してる/正直、23歳の頃は俺も彼女よりキャリアを愛してただろう」とラップし、数年前に2人の関係に黄色信号が出ていたことをにおわせた。
2008年
Mr. & Mrs. カーター夫妻が誕生
4月4日、ジェイがニューヨークに所有するマンションで電撃挙式。「盛大な式をするつもりはない」というビヨンセの言葉どおり、出席者はわずか30人ほど。2人にとって重要な数字である4を左手薬指にタトゥーして、ミスター&ミセス・カーターが誕生した。ちなみに珍しく婚約指輪はなく、ビヨンセは「みんな婚約指輪を重要視しすぎだと思う。結局は物だし、私はおかしいなと思うの」と説明した。
2010~2011年
妊娠説の裏で流産を経験していた
ビヨンセが2010年から休養に入ると、一部で妊娠説が過熱。ビヨンセは2013年のドキュメンタリー『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』で、流産を経験したことに触れ、「(赤ちゃんの)心臓の音を聞いたの。今まで聴いた中で最も美しい音楽だったわ。名前を選んで、子供の顔も想像した。母性を強く感じていたわね。そして検診のためにニューヨークに戻ったら、もう心臓の音がしていなかったの」「人生で一番悲しい経験だった」と、当時の気持ちを語った。
2011年
音楽史に残るアイコニックな妊娠発表
MTV VMAでパフォーマンス中に、「私の中で育っている愛を感じて!」とシャウトしたビヨンセが、最後にお腹をさすってステージ上で妊娠を発表。パフォーマーらしいやり方で発表されたビッグカップルの妊娠は、世界中で大きなニュースとなった。
2012年
ブルー・アイヴィちゃん誕生
1月、第1子ブルー・アイヴィ・カーターちゃんが誕生。
公式ウェブサイトがオープン
カーター家が拡大した直後、ビヨンセが「ずっと温めてきたもので、ようやく準備が整ったわ」とツイートし、公式ウェブサイトをオープン。この日からこのサイトを通して、カーター家のプライベートな写真が少しずつ公開されるように。
フロントロウMemo
NYに“ビヨンセ資料館”がある
ビヨンセのニューヨークのオフィスには、写真、インタビュー、ツアー映像など、ビヨンセのキャリアのすべてがつまった貯蔵所のような部屋があるという。インタビューのためにオフィスを訪れた米GQのエイミー・ワラスいわく、この部屋は室温管理までされているそう。
世界で最も稼ぐセレブカップル1位
米経済誌Forbesが毎年発表している「最も稼ぐセレブカップル」ランキングにて、1位に君臨していたジゼル・ブンチェン&トム・ブレイディを抑えて1位に。この時の合算年収は約86億円。
2013年
『ビヨンセ』を電撃リリース
12月にビヨンセが5thアルバム『ビヨンセ』を予告なしに発表。事前のプロモーションゼロで発表されたアルバムは、iTunesで当時の最速セールスを更新。これまでになく官能的なジェイとのコラボ曲「ドランク・イン・ラブ」がヒットした一方、恋愛面でのトラブルを歌った「マイン」や「ジェラス」などの曲も収録されており、ファンの間で話題となった。
『ビヨンセ』より
「飲んでる、飲んでるの/お酒が入ると淫らになっちゃう/考えてる、考えてるの/あなたに触れられずにいられない/あなたが欲しい」(「ドランク・イン・ラヴ」)
「破局や別居の会話をずっとしている/赤ちゃんの時から自分らしくない状態が続いてる/私たちやり遂げられるのかしら?」(「マイン」)
「私は約束を破ったことはない/あなたがウソをついてる時、分かるのよ/そして今、あなたのせいで私は怒鳴ってる/だって私はヤキモチをやいているから」(「ジェラス」)
2014年
「エレベーター事件」が発生
夫婦初のジョイントツアー、オン・ザ・ラン・ツアーの開催を発表した矢先、ビヨンセ、ジェイ、ビヨンセの妹ソランジュの3人でメット・ガラに出席した帰りに、エレベーターの中でソランジュがジェイに殴りかかる映像が流出。ジェイの浮気が原因だったと報道されるなか、夫妻が珍しく、報道に対する声明を発表した。
「今回起きた件に関して、ジェイとソランジュそれぞれが自分の責任を受け入れています。私的な件が公になってしまいましたが、この件における自分の役割をそれぞれが認めています。2人とも相手に謝罪し、一致団結した家族として先に進むことにしました」—ビヨンセ、ジェイ、ソランジュが共同で発表した声明
夫婦ツアーで破局秒読みのウワサ
約2ヵ月半に及ぶオン・ザ・ラン・ツアーがはじまるも、ツアー中はほぼ口をきいておらず、離婚秒読みという報道が。ビヨンセが新居を物色する姿も目撃され、離婚説が過熱した。ツアー中には、ビヨンセが浮気について歌った2006年の曲「リゼントメント」の「あなたと一緒にやってきて6年」という歌詞を「あなたと一緒にやってきて12年」と、現在の2人のことを歌っているかのような歌詞に変えて歌い、世間で大騒ぎになった。
MTVVMAのステージでキス
8月にビヨンセがMTV VMAの特別賞ヴァンガード賞を受賞した時、娘ブルー・アイヴィを連れたジェイがステージに現れてビヨンセに賞を授与。ビヨンセはステージ上でジェイと熱いキスを交わし、泣きながら、「私の愛しい人。愛しているわ」とスピーチした。
ラブラブ期の再到来
離婚秒読みの雰囲気が漂っていた2014年前半が過ぎると、打って変わって、相思相愛モードに突入。自分たちや娘のためにやり直すことにしたと言われており、関係修復してからは、前以上にラブラブな姿が各地で目撃されるようになった。
2015年
ジェイがSNSで愛をアピール
ジェイがインスタグラムにビヨンセとの結婚式の映像を投稿。のちにアカウントごと削除されたが、ビヨンセ以上にプライベートを明かさないことで知られるジェイのこの行動は異例中の異例だった。
2016年
<ザ・カーターズの物語・第1章>
ビヨンセが『レモネード』発表
4月25日、ビヨンセがビジュアルアルバム『レモネード』を電撃発表。冒頭から目に涙をためながら夫の浮気を告白し、さらには怒りに任せてバットで街を破壊していくビヨンセ。浮気相手の特徴として歌われた「美しい髪のベッキー」は一体誰だと世間で大騒ぎになり、あまりの騒ぎに、女性セレブたちが自分ではないと主張するまでに発展した。ツラい経験と立ち向かい強くなり前を向いて生き抜くことを伝えた同作は、2016年に最も売れたアルバムのひとつとなり、グラミー2冠に輝いた。
『レモネード』より
「時計を見ると、彼はもう帰っているべき時間/指輪をはめたあの日を今日は後悔している/彼にはいつも言いわけがある」(「ソーリー」)
「これが最終通告/私はあなたに人生を捧げるって分かってるでしょ/またやったら妻を失うわよ」(「ドント・ハート・ユアセルフ」)
「ウソの味がする/紳士のように匂わせているその息についてるのよ」(「プレイ・ユー・キャッチ・ミー」)
「お父さんはあなたのような男性に注意しなさいと言ってたわ/『ベイビーガール、君はあいつに騙されてるよ』って」(「ダディ・レッスンズ」)
2017年
双子の妊娠を発表
2月、ザ・カーターズ名義で双子の妊娠をインスタグラムで発表。この発表は、当時インスタグラムで最もいいね!された投稿に。双子のルミちゃんとサー君は同年6月に誕生した。
結婚記念日にレア映像を解禁
9回目の結婚記念日を祝った4月4日、ビヨンセが自身の曲「ダイ・ウィズ・ユー」をBGMに、ジェイとの愛にあふれる映像をインスタグラムに公開。
<ザ・カーターズの物語・第2章>
ジェイが『4:44』を発表
『レモネード』リリースから約1年、今度はジェイがアルバム『4:44』を発表。「I apologize(謝罪する)」という言葉が7回も登場するタイトルソング「4:44」は『レモネード』へのアンサーソングだと言われており、ジェイの懺悔の言葉が続く。ちなみにジェイは同曲のタイトルについて「朝の4:44に起きて書いたから」と説明しているが、「444」は、ソランジュとの「エレベーター事件」が起きたザ・スタンダード・ホテルに入るLe Bainの番地でもある。
「4:44」より
「この曲を作るのに時間がかかりすぎた/君は俺にはもったいなさすぎる」
「俺がいなかったせいで死産してしまった子すべてに謝罪する/君の体は受け入れなかった」
「豪邸の中で泣きながら1人死ぬべきじゃないんだ/背中を向け合って眠るべきじゃないんだ/背中が焼けるほどバケーションしているべきなんだ」
「子供たちに知られたら、俺はどうしていいか分からない/同じ目で見てくれなくなったら、後ろめたさで死んでしまう」
カーター家の新居は約97億円
カーター家が5人家族に増えたため、ロサンゼルスの高級住宅地ベル・エアに新居を購入。約133億円で売りに出ていた防弾ガラスつきの新居を、約97億円で購入した。
2018年
夫婦ツアーPart 2!結婚の誓いを再宣誓!?
夫婦でのジョイントツアー、オン・ザ・ラン・2がスタート。2時間で37曲がパフォーマンスされたツアーで、夫妻が3人の子供たちに囲まれて結婚式のようなものを挙げる映像が流されたため、2人が結婚の誓いを再宣誓したのではないかと言われている。
<ザ・カーターズの物語・最新章>
コラボアルバム『エヴリシング・イズ・ラヴ』を発表
2016年の『レモネード』と2017年の『4:44』を経て、2018年に初の夫婦ジョイントアルバムを電撃発表。ザ・カーターズ名義でリリースされたアルバムのタイトルは、『エヴリシング・イズ・ラヴ(=すべては愛)』。9曲入りのアルバムには、2人の絶対的な成功から、友人関係、メディアへの意見、さらに夫婦の普遍的な愛まで、カーター夫妻のすべてがつまっている。
『エヴリシング・イズ・ラヴ』
「2人のライブ会場は、毎晩すごい盛り上がり/大騒ぎだ」(「エイプシット」)
「私の玄孫もすでにお金持ち/フォーブスのリストにブラウンな子がたくさん載るわね」(「ボス」)
「クルーがいなかったらどうしていいか分からない/場所は作らないわ、新しい友達は作らないから/クルーに相談するまでは行動に起こさない」(「フレンズ」)
「聞かなくても分かる、私たちのこと聞いたでしょ/私たちのこともう知ってるでしょ」(「ハード・アバウト・アス」)
「幸せに愛し合ってる/(アンチのみんな、許してくれ/俺は妻に遺言書を書かせる/子供たちが俺より長生きすることを祈る)/娘にカスタムドレスをあげる/彼女最高になるわ/彼女が遊びに出るころにはヴィンテージになってる」(「ラヴハッピー」)
『エヴリシング・イズ・ラヴ』は、夫婦最大の危機に幕を閉じる最終章であり、さらに深く強い絆で結ばれて生まれ変わった夫婦の新しい章でもある。国内盤の発売は8月22日(水)。ここから、ザ・カーターズの新たな歴史が始まっていく。
<リリース情報>
The Carters |ザ・カーターズ
『Everything Is Love|エヴリシング・イズ・ラヴ』
8月22日(水)国内盤発売
¥2,500円 SICP-311869
デジタルアルバム配信中
輸入盤発売中
●収録曲
1. SUMMER / サマー
2. APESHIT / エイプシット
3. BOSS / ボス
4. NICE / ナイス
5. 713 / 713
6. FRIENDS / フレンズ
7. HEARD ABOUT US / ハード・アバウト・アス
8. BLACK EFFECT / ブラック・エフェクト
9. LOVEHAPPY / ラヴハッピー
http://www.sonymusic.co.jp/artist/Beyonce/info/495983
(フロントロウ編集部)