アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、来年のアカデミー賞から新設する予定だった人気映画(Popular Film)部門を見送りすることを発表した。
2019年2月に開催される第91回アカデミー賞で、興行成績の結果や一般観客からの意見が授賞に反映される「人気映画」部門を新設することが8月に報じられた。この人気映画部門の新設については、マーベル・スタジオが手がけ、世界中で記録的ヒットを飛ばした『ブラックパンサー』が有力候補として挙げられていた。
この新しい部門の設立について、一般層からはポジティブな反応があったものの、ハリウッドの業界人たちからは「アカデミー賞の質を落とす」などという強い反発の声が絶えなかった。
その声を受けて、アカデミーCEOドーン・ハドソンは「新設する部門について、かなり幅広い反応を受けました。そこで私たちは、さらにこの部門について話し合う必要があると考えました」と声明を出し、完全に失くすわけではなく見送りという形を取ることを発表した。(フロントロウ編集部)