該当の俳優は監督の“友人”
9月14日に日米同時公開された映画『ザ・プレデター』で、複数の場面に出演する俳優のスティーヴン・ワイルダー・ストリーゲルが、過去に14歳の少女と性的な関係を結ぼうとして有罪判決を受け、刑務所に6ヵ月間服役していたことが発覚した。
米Hollywood Reporterによると、撮影後にスティーヴンの犯罪歴を知った共演女優のオリヴィア・マンが、『ザ・プレデター』の配給である20世紀フォックスにその事実を突きつけて猛抗議。オリヴィアの必死の訴えもあり、スティーヴンが出演することを「不適切」と考えた20世紀フォックスの判断もあって、彼の登場シーンはすべてカットされた。
スティーヴンの出演シーンは短く、いわゆるカメオ出演程度だったと言われるが、オリヴィアに性的にアプローチする場面も含まれていたとか。
ちなみに、スティーヴンは『ザ・プレデター』の監督を務めたシェーン・ブラックの友人で、監督はスティーヴンの過去を知りながら、その事実を出演者たちには隠していたという。今回の騒動を受けて、ブラック監督は自らの判断が「間違っていた」と謝罪。また、20世紀フォックスは、撮影開始前に出演者たちのバックグラウンドをチェックしていたものの、見落としがあったのか、スティーヴンの過去について、オリヴィアから知らされるまでまったく把握していなかったとしている。
出演シーンをカットするという対処で一件落着かと思われた今回の騒動だが、その後、オリヴィアが共演者たちにこの事実を伝えた際の“冷ややかな反応”に「疎外感を感じた」と告白したことで状況が一変。さらに、米人気トーク番組『エレンの部屋』で「問題のシーンはカットしたのだから大ごとにするな」と制作側から非難されたことを明らかにしたことで、一連の騒動をめぐる周囲の人たちの対応が世間で波紋を呼んでいる。(フロントロウ編集部)