オイリーボディで踊るジェイソン・ステイサム
20代だったジェイソン・ステイサムが1990年代に出演したのが、スコットランドのバンド、The Shamen(シェイメン)の「Comin’On(カミン・オン)」のミュージックビデオ。
シェイメンのミュージックビデオには、90年代らしいエフェクトの中、全身にオイルをたっぷり塗ってヒョウ柄のパンツ一丁で踊るジェイソンのなんとも言えないシュールな姿がある。
自慢の肉体美を活かし、誰よりも力強く真剣に踊るジェイソン。当時のジェイソンは26歳くらいのはずだが、この頃から、スキンヘッド・ルック。ダンス中であっても、おなじみの強面も健在だ。
ハリウッドを代表する肉体派俳優への道
のちの大物俳優とは思えない映像だが、ジェイソンは、このミュージックビデオに出演した後、驚異のスピードでハリウッドのトップ俳優へとのぼりつめる。
オイリーボディで踊った数年後、モデル事務所にスカウトされたジェイソンは、トミー ヒルフィガーやフレンチ・コネクションに起用される人気モデルに転身。
そんなさなか、イギリスの巨匠ガイ・リッチー監督がジェイソンの素質に気づき、自身の映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』と『スナッチ』にジェイソンをキャスティング。すると続けて、主演アクション映画『トランスポーター』の興収が累計で300億円を超える大ヒット。ジェイソンはイギリスを代表するアクション系俳優になった。
それを足掛かりにアメリカに活動の場を移したジェイソンは、『エクスペンダブルズ』や『ワイルド・スピード』といった大作シリーズに仲間入りし、2019年には『ワイルド・スピード』のスピンオフ映画『ホブス&ショウ』に主演するほど、人気を博している。
ヒョウ柄パンツ一丁でのお尻ふりふりダンスから25周年を迎える2018年に、今一度あの時のジェイソンの映像を見て、ジェイソンが25年でどれだけキャリアアップしたかという事実をかみしめたい。(フロントロウ編集部)