毎回、コレクションの度に大きな話題となるMoschinoのファッションショー。これまでもデザイナーのジェレミー・スコットは、煙が出たドレスや、大きなシャンデリアがついたドレス、そして花束に見立てたドレスなど、あっと言わせる革新的なデザインで多くの人たちを虜にしてきて「見ているだけでも楽しい」というコレクションを作り出してきた。
そんなMoschinoが今年もミラノで2019年春夏コレクションを発表。今年は80年代風のシルエットの洋服にマーカーで落書きしたかのようなデザインが多く、そのどれもがジェレミーのスケッチから飛び出してきたよう。どのスタイルもジェレミーらしく、斬新で遊び心満載のコレクションとなった。
そんなコレクションで、最後にあるサプライズが待ち構えていた。それは、人気モデルのジジ・ハディッドが着用したジェレミー流のウェディングドレス。
ジェレミー流ということで、ウェディングドレスの象徴とも言えるロング丈のものではなく、ミニ丈のもので、ドレスの裾やベールがスカートの中に丸め込まれているという斬新なデザイン。そして黒子たちがベールを持ち、その上に無数の蝶を踊らせるというこれまでになかった演出を披露。
ランウェイは1人で歩くものという固定概念を覆し、ウェディングドレスに蝶を躍らせるというビックなサプライズをラストにもってきたジェレミー。夢のようなショーはこれで幕を閉じた。(フロントロウ編集部)