ジョンが褒めたザ・ビートルズの曲とは?
ビートルズ時代にリリースした多くの楽曲が、ポール・マッカートニーとジョン・レノンの共作だったように、ポールとジョンはメンバーのなかでも作詞作曲する存在として密かに競い合っていた。
多くのヒット曲を生み出してきたポールが、そんなビートルズ時代の日々を振り返り、今は亡きジョンとのクリエイターとしてのエピソードを米CBSの『60 Minutes』で明かした。
「一度だけ、たった一度だけジョンが僕を褒めた」と切り出したポールは、続けて「その曲が終わった時に『お前、これすごく良い曲だね。すごく気に入った』とだけ言ったんだ。僕はその時『やった!ジョンが気に入ってくれた!』という気分だったよ」と、なかなか認めてくれないジョンに褒められたことが嬉しかったというエピソードを語った。
ジョンが褒めた唯一のポールが作った曲というのが、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア(Here, There and Everywhere)」。
ポール自身も自分が作曲したなかで最も好きな曲だと公言している「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」は、同じメンバーでありライバルでもあったジョンも太鼓判を押す貴重な曲だった。
「僕もジョンの曲が良かったら褒めるよ」と、ポールもジョンの作った楽曲を褒めていたことを語ったけれど、当時は「少し酔っぱらわなきゃいけないね。(褒め言葉を)言いやすくしてくれた」と、シラフでは仲間でありライバルであるジョンに素直になれない若かりし頃を振り返った。(フロントロウ編集部)