毎シーズン、コレクションのテーマに合わせて、ランウェイに超大がかりなセットが用意されることで有名な老舗ブランド、シャネル。
今季は、デザイナーのカール・ラガーフェルドが幼少期に家族とのバカンスを楽しんだ思い出の地、ドイツ・ジルト島のビーチを再現したリゾート感満載のランウェイとなった。
これまでにも何度も同ブランドのコレクションの発表の場となってきたパリ市内にあるグランパレの屋内には、白い砂浜に波が打ち寄せる本物そっくりのビーチが出現。


観客たちは、専用の背の高い椅子に座ったライフガードたちに見守られながら、バカンスをテーマにしたラグジュアリーな洋服や小物を見に纏い、靴を履く代わりに手に持って裸足で波打ち際を歩くモデルたちの姿に視線を送った。







ビーチボールや麦わら帽子に着想を得た小物や、シャネルのアクセサリーの代名詞でもあるパールを使った海を彷彿とさせるジュエリーも登場した。
フロントロウ(最前列席)にはシンガー兼プロデューサーのファレル・ウィリアムスや長年にわたりシャネルのミューズを務めている女優のヴァネッサ・パラディ、ドラマ『ベイウォッチ』の女優パメラ・アンダーソンの姿も。

夫人のヘレン・ラシチャンとともに来場したファレル・ウィリアムス。

フランス人女優のヴァネッサ・パラディ。シャネルの広告塔を務める娘のリリー・ローズ・デップの姿は今回は見かけられなかった。

波打ち際で記念撮影するパメラ・アンダーソン。
ショーの終盤には、デザイナーのカールがビーチ奥に建てられた小屋のテラスに登場し、観客たちに手を振って挨拶をした。
ちなみに、ランウェイに敷き詰められた白い砂は、パリ近郊の採石場からこの日のために運ばれてきたもの。ショー後はパリ市の公共工事に役立てられることになるといい、環境にも配慮した演出となった。(フロントロウ編集部)