ジョニデがファンに言いたいこと
『ハリー・ポッター』シリーズを生んだJ.K.リーリングによる最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に出演するジョニー・デップが、同作への出演を非難する一部のアンチ派について初めて自身の気持ちを語った。
ジョニーが『ファンタスティック・ビースト』シリーズに初登場したのは、2016年に公開した前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のラストシーン。
ゲラート・グリンデルバルド役として、これから始まる『ファンタビ』シリーズに欠かせない重要なキャラクターとして出演したジョニーに、世界各国のファンが歓喜した。
しかし、前作の公開から約1年後にジョニーが元妻のアンバー・ハードと離婚し、その際にアンバーがジョニーのDVを主張したことから話が急展開。
セクハラやDVなどの告発が相次ぎ、女性を蔑む態度が厳しく批判される昨今のMe Too時代を受けて、一部のアンバーのファンと『ハリポタ』ファンから、ジョニーを『ファンタビ』から降板させようとする動きが起こると、映画配給のワーナー・ブラザースやデヴィッド・イェーツ監督、そして原作者で脚本を手掛けるJ.K.ローリングが、ジョニーを擁護する声明を発表する事態にまで発展した。
一連の騒動について、これまで沈黙を貫いてきたジョニーが、ここにきて米Entertainment Weeklyの電話インタビューで初めて心境を語り、ファンへメッセージを送った。
ジョニーの私生活がファンタジーの世界観を崩してしまうような騒動の原因となってしまったことについて、ジョニーは「J.K.がいろいろな人の感情に答えなくちゃいけなかったことが申し訳なく思った。彼女を巻き込んでしまって申し訳ない気持ちだった」と、自分を擁護してくれた人のなかでも、とくに物語の生みの親であるJ.K.ローリングに向けて申し訳ないといった気持ちを表現。
そしてジョニーは、「だからこそ僕はやっていない告発を何度も報じたthe Sun(※英新聞)を訴える。J.K.は(裁判で見せる)証拠を見たし、僕が無実なことも分かってくれているから、公けにサポートしてくれた。彼女は物事を適当に受け止める人じゃない。真実が分からなかったら彼女は声を上げたりしない」と、先日、英GQのインタビューで初告白した通り、アンバーが訴えるようなDVの事実がなかったことを主張した。
最後にジョニーは、ファンに言いたいこととして、俳優として『ファンタビ』を作り上げていく責任とファンの期待に応えられる作品になってほしいといった気持ちを明かした。
「俳優として大切なことは誠実さだと思う。僕の仕事は筆者の視点を守りながら、監督の視点に寄り添うこと。そして自分自身の視点にも正直でいたい。演者にはこの車の鍵を渡されるという責任重大な任務がある。J.K.やデヴィッド・イェーツのためだけじゃなく、映画を見に行く、J.K.が創った本当に素晴らしい世界に人生を捧げたファンのために僕は誠実さを貫きたい。僕はそうした責任を感じながら役作りに没頭した。(原作の)世界観を尊重しつつ、観客が想像していなかったような映画の世界に連れて行けて嬉しく思う。どんなことでも知っている『ハリポタ』ファンには感銘するからね。そんなファンが見たことないものを与えられればいいな」
(フロントロウ編集部)